タカ派といえば、故安倍元首相というイメージが強かったが、岸田首相の方がタカ派だった。
軍事費がGDPの2%を超えるなんてのは今までの戦後政権では誰も言わなかったことだ。
実は国内には隠れタカ派を含めて大勢のタカ派の人たちがいる。
根本思想については、完全な独立国家として自国を守ることが必要だという人もいれば、ロシア中国、北朝鮮の脅威に対抗する必要があるという考え方の人もいるだろう。そして、ただ単純に右翼的な思想の人も居る。
何だか、野党も騒いでないし、財源についてどうすべきかの話が出てきているし、規定路線のように進んでしまいそうで怖い。
軍備増強するならば、自国製の軍備であるべきだと個人的には考えるが、間違いなく米国からの購入品での軍備増強となる。
もちろん、兵器開発費用を含めての自国軍備増強は想定予算では到底収まらないので、今のところ現実的ではない。
だが、世の中には米国に型落ちの兵器を高く売りつけられるのはけしからんという考え方の人もいる。
戦後、軍事産業に手を出さなかった日本であるが、明治維新後に海外からの兵器を輸入して、その後は自国製の兵器開発に至ったことが今でもできるとでも思っているのだろうか。
もちろん、できないことではないかも知れないが、自国製の兵器を生産するということは、米国に対して庇護を求めないことを宣言することになる。
兵器を開発できるようになるまでに、米国に護られることなく、日本を存続させることなどできるのだろうか。