国産野菜の栄養価が下がってきているらしい。
原因は化学肥料による栽培で野菜が栄養を溜め込まなくなったせいかも知れない。
野菜に限らず、植物は動物と同じように種の保存本能がある。
飢餓状態であれば、種の保存のために種子を増やす。
体内に栄養を蓄積しようとする。
しかし、潤沢に必要な栄養素が与えられる環境では、体内に栄養を蓄積する必要が少なくなる。
なので、植物自体の栄養価が下がってきているのかも知れない。
だが、いろいろな意味で必要な野菜の生産量を確保するために、今更有機農法に切り替えるという選択は今のところあり得ない。
もしも、有機農法への回帰が起きるとすれば、海外からの化学肥料の原料が激減するなどの要因だろうか。
コオロギ食が話題に上がるが、日本人は食べ物が無くなったら、昆虫を食べるしかないということへの政治的伏線だと見る人たちもいる。
コオロギ食を子どもたちにさせるのは、間違っているといった声もあるが、もしも近い将来に昆虫食が不可避になるのならば、恐ろしいことだが国家規模での食育とも言えるだろう。