PEバカ

正直、少しPEバカになっていた。
PEは伸びないから感度が高い。
強度が高いので、細いラインが使用できる。
いいことづくだと勝手に盛り上がっていたが、考えてみれば、キスの投げ釣りなど100メートル以上のラインから伝わるアタリが取れるとか、水深の深い場所でロッドをシャクって誘うとかそんな釣りなら大きなメリットはあるが、たかだか40mくらいのラインが低伸度であっても、大きなメリットではない。
PEラインは滑るのと、傷に弱いのでリーダーとしてフロロカーボンラインを使うことになる。
このラインシステムがスッポ抜けたりすると困るので、複雑な縛り方が必要になる。
この結び目が、小さなガイドのロッドとベイトリールの組合せでは大きな障害になる。
ガイドで少しでも引っかかると、バックラッシュになるのだ。
フィネスなタックルで楽しみたい釣りの仕方もある。
その時にもベイトリールを使いたい。
その時のためにナイロンラインを巻いたベイトリールも残しておく。
これだけ見ると、全部ナイロンラインで良いじゃないかとなりそうだが、実はそうでもない。
ナイロンラインは紫外線で急激に劣化する。
PEラインは使い終わってからキチンと真水で洗って、溶剤でないシリコンスプレーを吹きかける。
これで随分と長持ちする。
PEバカにならずに、用途に応じて適切なラインで釣りを楽しむのがベストなのだ。