作れるかどうかではなく

メールマガジンで、日本のIT業界の人月商売をこきおろしているライターの記事に面白いことが書かれていた。
iPhoneが発売された時に、日本のITベンダーの経営者でiPhoneの機能で実現できない機能は何もないと言ったそうだ。
日本の技術者は技術の実装能力ばかりが評価されている気がする。
ライターの記事で目からうろこだったのは、それができてもやらなかったならばできないのと同じだと言っていることだった。
日本企業の経営者はコンプライアンス重視なので、特許侵害による訴訟などで訴えられることはあってはならないことだと考えている。
勿論、それは正しい考え方なのだが、かつて中国が特許を始めとする知的財産権を無視してビジネスを拡大したときにその非を徹底的に追求したのかと言うと疑問だ。
他人に甘く、己に厳しいのは日本人の美徳だと言ってしまえばそれまで。
今では、特許申請数で日本企業は中国の遥か後塵を拝している。
日本企業の独自戦略は果たして間違っていたのか?
ガラパゴスという言葉で片付けられているが何だかおかしな話だろう。
今こそ模倣から入って、商品として優れたものを作らなければいけないと思うのだが。