日大アメフト部といえば、試合での相手への危険タックルを監督が指示した事件があった。
これが2018年なので、今から5年前の事件になる。
監督は解雇され、日大アメフト部は生まれ変わるべく努力を続けてきた。
と、多くの人が考えていたに違いない。
今回は薬物だ。
大麻と覚醒剤を所持していた。
危険タックル事件当時の部員は殆ど残っていないと思われ、この容疑者も年齢が21歳なので、タックル事件当時は日大生では無かった。
喉元過ぎればというが、今回の事件はまさにそういうことだ。
こうなると、世間の人たちは日大アメフト部はそういう部なのだと少なからず刷り込まれてしまう。
薬物所持の場合、ほぼ全員が薬物使用での立件を望む。
売買目的での所持の場合の量刑が使用の場合の量刑に比べて極めて重いからだ。
容疑者個人の罪状として問われ、大学側の管理責任は倫理的な観点での世間からのバッシングを浴びることになる。
日大アメフト部の部員たちのこれからだが、色々な不利益を被ることになるだろう。
就職においても、薬物事件への関与が無かったことが明らかになるまで内定を得られることは無いのではないかと考える。
勿論、そんなことは気にせずに内定を出す企業もあるだろうが、超一流と言われるような企業の採用担当であれば、これからのリスクを考えて内定しないという判断は十分に考えられる。
容疑者に対して、このことを民事として訴えたとしても、同じ部の薬物事件と就職採用との関連性が明確にできないので裁判に勝つことはできないだろう。
だが、この事件のせいで、本来無関係な学生が不利益を受けることは間違いない。