釣りには根掛かりがつきもの。
ちなみに根掛かりというのは、根っこに何かが引っかかることではない。
釣り針だったり、重りだったり、釣糸だったりが、水中の草や岩なんかに引っかかるのを根掛かりという。
釣り人の永遠のジョークで根掛かりしたら、地球が釣れたとか言ったりする。
昔は根掛かりしたら、魚を釣る要領で竿を立てて外そうとしてはいけないと言われた。
要は釣竿が限界を超えて折れてしまうからと言われてきた。
根掛かりしたら、釣竿を倒して糸を真っ直ぐに引っ張るのが昭和の釣り人の常識だった。
だが、現代の釣りにおいて根掛かりが起きた時にそのやり方ではリールが壊れてしまうため、やってはいけない。
昭和の釣りでは、釣糸の強度はリールの強度よりも弱かったのだけれど、現代の釣糸の強度は凄まじく上がった。
引張強度が7キロとかだと、ラインが切れるまで7キロの力がリールにかかる。
そうすると、スピニングリールならガイドローラの軸が歪むし、ベイトリールならスプールシャフトが曲がるということらしい。
だが、これはおかしい理屈で、ラインブレイクするような魚を釣るとタックルが壊れるということになってしまう。
とはいえ、確かに軽量化しようとリールの部品は強度を二の次にされているかも知れない。
というわけで、根掛かりしたらラインブレイカーを使いなさいというわけだ。