IT詐欺師

TVコマーシャルを観ていて時々思う。
御社のITの問題を解決するとか、それは何々を使えば解決するとか、そういった類のものだ。
正直なところ、どうすれば業務改善にITが役立つのかすら解らない企業は山ほどあるだろう。
ホームページの作成ひとつとってみても、その見積金額にびっくりする企業もあるだろう。
しかし、世の中は全ての情報をデジタル化して管理すべきであるという方向に進みつつある。
管理すべき情報のフォーマットすら、出力形式だけが規定され、内部情報はお好きにどうぞというのが、政府のデジタル推進の実態だ。
出力形式だけを規定するのは、人が見やすいようにする。それだけの理由だ。結局最後は人が見るしかないでしょということだ。
巷のIT詐欺師は共通化を嫌う。
同一規格の製品のみでビジネスすると、販売単価が極端に安くなってしまうからだ。
しかもデジタルコピーできるものに対して日本人は高い金を払いたがらない。
なので、出来ることが同じであっても、別物のパッケージソフトが沢山ある。
同様にやるべきことが同じでも、守秘義務とかそんなことを理由にそれぞれの顧客ごとにカスタマイズ費用をせしめようとする。
そんなくだらないことをするから、不具合が出たときにはカスタマイズされたものそれぞれに対して対応が必要になるケースが増えるのだ。
IT詐欺師は日本という盗人街で少しでも上前をはねようと手ぐすね引いているなぁと感じてしまうのだ。