DXって何ぞや

初めてクラウドというIT用語を聞いたときには、日本語での雲という意味になるクラウドって何?と思った。
当時はクラウドと言っても、データの保存先をローカルのサーバーなり、PCだったものをインターネット上のディスクスペースに持つくらいの意味しか無かったと思う。
しかも、データの保持はオブジェクトストレージで持つのが多かったので、データを自社システムで使うもののまま保存できるとは言い難いものだった。
仮想サーバーという概念も勿論存在したが、処理能力が足りない場合の不安やデータをインターネット上に持つことに大きな不安もあったので、なかなか普及しなかった。
今ではガバメントクラウドに地方自治体のシステムも含めて移行する指針もあるし、開発環境を含めてクラウド上にシステムを構築するケースが増えてきた。
ネットワーク環境が整備され、利用者がクラウド上のシステムなのか、オンプレミスのシステムなのか意識しなくても良いくらいに利用感は向上している。
さて、DXはどうだろうか?
デジタルトランスフォーメーションという、単語から捉えてはいけない。
単純に言葉の意味だけでDXを推進しようとすると、税制の変更に伴う電子帳票保存法に合わせて、紙の資料をデジタル化しようなんて、つまらない発想しか出てこない。
正直なところ、何をするのが正解なのかはそれぞれの環境で異なる。
結局は巨大プラットフォーマーが提供する使い勝手の良い環境に嵌ったものがDXと呼ばれるのだろう。
つまり、クラウドとDXは融合したサービスとして提供されて、そこにノーコード、ローコード、AIまでもが絡んで来るのだろう。
慌てて、インチキSIERの口車に乗ってはいけない。