イスラエルがハマスにより実効支配されているパレスチナのガザ地区の解放を理由にガザ地区に侵攻している。
この紛争でロシアとウクライナの戦争は最近ではニュースとして伝えられることが少なくなった。
これが日本だけの報道傾向なのか、世界的な報道傾向なのかはCSのワールドニュースを見ない限りはわからない。
だが、イスラエルはパレスチナ解放機構に対抗させるために、米国が軍事支援として、兵の訓練から武器供与までを行った経緯があるので、イスラエル軍によるガザ地区への侵攻は非難しない立場である。
となれば、米国の属国としか世界から見られていない日本もイスラエル軍の侵攻を批判することはない。
なので日本の報道はイスラエル軍が非人道的だと強く言わない。
だったら、イスラエル、ガザの報道は止めて、明らかに他国への侵略戦争であるロシアとウクライナの戦争を以前のように報道すればいいのにと、個人的には考えるわけだ。
ハマスによる実効支配により、非人道的な扱いを受けた人もいるだろうし、ハマス支援派で平和にガザ地区で生活していた人もいるだろう。
根底にあるのは、信仰する宗教の違いによる対立構造であり、他人が自分と異なる宗教を信仰するのは許さないと考える人同士の闘いなのだ。
日本のようにいくつもの宗教が共存して、宗教間での争いのない国は他にないわけではないが、信仰というのはセンシティブな問題なのだ。
かつてオウム真理教が宣戦布告したのは政権であり国家であった。
根底にあるのは宗教の倫理観の違いではなく、己を排除しようとする者たちとの争いだったわけだ。
戦国時代に浄土真宗が一向一揆を行い、己の天下布武に邪魔だったために宗教自体を排除しようとした武将もいる。
考えてみれば宗教に傾倒するのは、自分が不遇であると考えるからのような気がする。
熱烈な宗教信仰が存在しない今の日本は平和なのだ。