オンライントラブルが頻出

最近、世の中でオンライントラブルが多いと感じる。
全銀ネットのトラブルによる送金停止。
JRでのクレジットカード決済不可。
ドコモのD払い決済不可。
いずれも、日本の各業態インフラでの最大手で発生したトラブルと言っても過言ではない。
マネーレス決済がこれだけ増加している状況下で、それが使えなくなるのは致命的だ。
本業の業態は様々だが、何れも決済絡みのトラブルが起きている。
キャッシュレス決済を進めたい政府の思惑どおり、もしかすると思惑以上に現金を多く持ち歩かない人が増える中で決済システムが使用不可になるのは、偶然なのか?
もしかすると、想定を超える決済の増加が起きていて、そのために決済システムが停止してしまっているのではないだろうか。
ホストコンピュータの処理能力は全国の端末からのリクエストが全端末の何割かまでが一斉にリクエストを送信した場合を最大負荷として設計していると予想できる。
しかし、端末とホストを結ぶネットワークトラブルで輻輳が起きたり、回線障害でルートが確定できずに、接続機器でプールされたパケットが一斉に流れるような自体をどこまで想定しているだろう。
端末とホストは専用線で接続されるわけではなく、仮想の専用接続でつながっていてその間のスループットはネットワーク構成機器で保証するようになっている。
ネットワークでは輻輳が怖い。
なので、パケットの生存時間は重要な通信であるほどに長く設定されるはずだ。
そうしなければ、物理的に遠く離れた(ここではホップ数が多い)機器の間での通信で発生した遅延により、パケットの再送がすぐに行われる可能性が高くなる。
バックボーンと呼ばれる回線が切れることは無いと信じたいのだが、こんな状況下ではいつ何が起きても不思議ではない。
全国規模のオンラインシステムを構築できるノウハウと確かな実績を持つのは、日本であればNTTデータくらいかも知れない。
だが、そのNTTデータですら、末端の作業員は外部に殆どを任せているはず。
日本のIT技術者は金額で世界に太刀打ちできないだけでなく、技術力でも大きく水を開けられているのが実情なのだろうか。