2023年、今年の漢字

2023年の漢字が発表された。
選ばれたのは、税。
何とも味気無い。
一般投票で今年の漢字は選出されるのだけれど、投票した人は何故この漢字を選んだのだろう。
国民の大多数を占めるであろう会社員に対して、大増税が行われたとか、大減税が行われたとか、そういった記憶はない。
騒がれたのは軍備増強が決定し、それの原資が税金になるであろうということくらいだ。
税種にしても、所得税なのか法人税なのか、あり得ないとは思うが消費税なのかすら決まっていない。
もちろん、こういったことに関心を持つのは個人的には手放しで歓迎なのだが、例え反対していたとしても、議会制度の下では何の意味もない。
せいぜい、内閣支持率が下がるくらいで、そんな状況下での総選挙すら議会制度では避けることができるのだから、全く意味がない。
マイナンバーカードの普及に躍起になっているのは、もちろん国家としてのデジタル化推進ということだ。
では何故にデジタル化推進を進めたいのか。
国民の資産を全て詳らかに把握したいからだ。
だが、それは本当に正解なのか?
国民の預貯金は国債の発行総額を上回ると言われている。
だから、こんなに借金だらけの国家財政でもデフォルトにならないような、国債買取を日銀に実行可能にしている。
だが、万が一にも国民の預貯金が想定を遥かに下回るものだった場合、日本は崩壊する。
これは、極端な話でも何でもない。
スーパーインフレになり、現金資産価値は紙くずになる。
輸入品は高額で、国産品しか買えなくなるが、その国産品すらも全国民に十分な量は供給できない。
まず、貧困層が拡大する。
そして貧困層には餓死や夏場、冬場の死亡が拡大する。
大企業への就職よりも、公務員。
そして、農業への大幅なシフトを国家戦略として進めるだろう。
但し、作業は人力で肥料や農薬も利用可能な量は限られる。
土地の資産価値が高騰し、宅地より農地に人が群がる。
まさに世紀末だ。
同じデジタル化を進めるのなら、参政権のデジタル化を進めるべきだ。
選挙、リコールがデジタル化されれば、ひとつのミスでその政治家は葬り去られることになる。
だが、リスクはかなり高い。
嘘の情報が流れることで、イワシの群れのような国民行動はさらなる地獄へ突き進むこともある。
海外テロで簡単に国家が転覆する。
人が何かするのではなく、AIに任せた方が良いと皆が思う時代が近い将来来るのかも知れない。