日大アメフト部廃部するのか

違法薬物の使用で日大アメフト部が廃部となるかもめている。
大麻の使用が確認されていて、大学の監督責任が問題視された結果、廃部という選択が学校経営側から浮上。
薬物を使用していない部員たちもいるが、全てひっくるめて廃部という結果に対して学生たちは日大というだけで、就職に不利になると考える者もいて、総じて違法薬物使用のことの重大さよりも他人事なのに何故とばっちりを受けるリスクを負わなければいけないのかといった考えが多いのではないか。
日大理事長が会見で述べた、個人の犯罪に対して連帯責任というのは無いという考え方であったが、やはり連帯責任というのも必要なのではないかと考えるようになったという言葉が因習を望まないだろう林真理子理事長をもってしても、まだ決定事項ではないが連帯責任による着地点を探さざるを得ない状況だと言えるのだろう。
世間の声も、連帯責任なのだから廃部になるのは当然というもの、薬物使用者と監督責任は問われるべきだが、アメフト部自体の廃部はやり過ぎだというもの、様々だろう。
理想論を言えば、違法薬物使用者をキッチリ洗い出し、犯罪者となったものだけを処分するのが筋だ。
だが、それを実現するだけの大学側の管理能力が無いのだから、末端組織の解散という選択になっている。
捕まっていない薬物使用者、それ以外のアメフト部員、アメフト部以外の学生、大学運営者、みなが日大という巨大組織の中で足元が崩れ落ちるような事態にはしたくないから、病巣を斬り捨てるという選択に至ることを望む者が少なくない。
捕まっていない薬物使用者は、廃部によりこれ以上の薬物使用に対する警察に逮捕、起訴されたとしても、暴力的な報道にさらされないのではないかと考えているだろうし、それ以外の全ての大学関係者はこれ以上の悪事の精算というか責任の取り方はないと考えているのかも知れない。
連帯責任というのは日本だけのものではないが、日本ではすでにそれによる行動の抑止力は無くなっている気がする。
結局、このことで日大アメフト部が廃部になったとしても、それは連帯責任によるものではなく、事態収集の手段でしかないと思うのだが。