世界の自殺者率

日本の自殺者率は世界6位。
そして、韓国は世界1位。
韓国での自殺者は高齢者が多い。
理由は経済的窮乏。
韓国では年金制度の整備が遅かったことにより、受給額が少なかったり、受け取ることができない高齢者が生活で苦で自殺する人が多いそうだ。
本来、韓国は儒教の国であり親を大切にする国。
子供が老親を扶養することは当然のことであり、老親が少ない年金受給であったとしても、生活に困窮することは無いと考えていたのだろう。
何か、日本との共通点が見えないか。
日本において老齢年金だけで生活することは極めて困難だろう。
蓄えもなく老齢年金だけで生活しようとするならば、生活に必要なもの以外への支出をゼロ、交際費や共助に必要な自治会費用などもゼロにしないと支出が収入を上回る可能性が高くなる。
医療費などは最悪の支出だ。
わずかながらでも収入を得られるかもしれない可能性を病気により無くし、高額な医療費を仮に一時的とはいえ負担しなければいけなくなる。
負担額の上限が設けられていたとしても、老齢年金だけで医療を受けることが現実的ではなくなるかも知れない。
国民健康保険を支払い、医療費を支払い、生活保護というセーフティネットは国民皆低所得層になったとしても機能するのだろうか。
死にたくない老人は軽犯罪で懲役刑を望む。
余生の80%を刑務所で過ごせば、その期間の受給年金で残りの20%を普通に過ごせるという試算が成り立つかも知れない。
老齢年金の平均受給額は56000円。
これは可処分収入ではない。
ここから、保険料が取られる。
ライフラインとして、電気、水道、ガスの支払いは最低基本料金で収まる人がどれだけいるだろう。
食費にかけられる金額は一体いくらだと試算しているのだろうか。
食べられるだけで満足しなければいけない国は文化的に成熟した国と、言えるのだろうか。

日本の自殺者率が世界一になるのはそう遠くないとは考えたくない。