仮想サーバーでのoracleライセンス料金

oracleのライセンス体系が想像以上にボッタクリ。
というのも、ライセンスはCPUのコア数に対して課金されるとのこと。
そもそも何でこんなライセンス体系なのか。
簡単にマルチプロセスの動作から説明する。
厳密には現実とは異なる例になるが、例えば動画を複数再生する場合、それぞれの処理を行うためにはCPUが動くのだが、CPUの処理性能は高いので、付きっきりでその動画再生のために動くわけではなく、チョコっとその仕事をしたらすぐに別の仕事をしている。
つまり、ひとつのCPUは仕事を複数掛け持ちしている。
これが、マルチプロセス。
では、とても大変な仕事を複数行う必要がある場合はどうか?
同時にこなせるジョブの数は最大でそのマシン上で動作しているCPUのコアの数になる。
oracleに最大のパフォーマンスを期待するなら、全てのコアを同時に実行させることになる。
それが最大性能を引き出すことを前提にしたライセンス体系になっているということだ。
仮想環境では、物理サーバのCPUリソースをそのサーバ上で稼働させるサーバでシェアする。
コストを無視して安全なインフラ設計をするのなら物理サーバのCPUコアが24個なら、仮想サーバーに割り当てるCPUの数の合計は24以下にするだろう。
oracleのライセンスは物理サーバの24コア分で契約しなければいけないが、実際にoracleが稼働する仮想サーバーにCPUコアが8しか割り当てられていなければ、どんなに足掻いてもoracleのベストパフォーマンスとしては物理CPUの8コア分を超えることはない。
なんて理不尽なライセンスだろう。
では実際にoracleはどのくらい、世の中のシステムで使われているのか。
大昔にデータベースが、使われ始めた頃にトランザクション制御が細かく行えるという理由で選ばれたデータベースというイメージしかない。
安全がお金を払って買えるのならばと、oracleは様々なシステムに採用された。
そして、独自仕様という囲い込みと製品の使いこなし技術者等級という手段で、IT企業からは高い金を請求できるテクノロジとしてoracle教が普及されて、今に至っている。
実際にはOSSのDBで問題なくシステム構築できるものであっても、高い金を払ってoracle教を信仰し続けるしか無くなっていて、システム構成を変更しづらくなっている。
憐れなクライアント。