議員の責任の取り方

地元の国会議員で裏金を受け取っていた野上参議院議員が、責任を取ると言って自民党富山県連の会長を辞した。
まぁ何ともお目出度い御仁である。
彼の周りには、それで立派に責任を果たしたとしか言わない取り巻きしかいないらしい。
自民党富山県連の会長とは、公職でも何でもない。
自民王国というシガラミに集まった人達のプライベート集団の会長など辞任したところで、一般の県民には何の責任も果たしていないとしか映らない。
ましてや、富山県以外から見れば全く関係のないことで責任を果たしたと言われてもチャンチャラおかしいのである。
例えば、北朝鮮の高官が汚職を働いて、粛正されたとしよう。
それを聞いて、北朝鮮が真っ当な国家に生まれ変わるだろうと思う北朝鮮国民以外の人が果たしているのだろうか。
説明会に参加していたのはもちろん自民党員なのだから、その人達が責任を取ったと評価するのは勝手だが、それを報道するのは、あたかもそれに納得する人がいるのだと勘違いしかねない。
北朝鮮の話は極端だが、仮に誰かが犯罪を犯して、警察には捕まらなかったとしよう。
そのことを、自分の家族に対して、心配かけてゴメンナサイと言ったからといってその犯罪が無かったことになるわけではない。
まあ、罪を罪として罰することができないのなら、法治国家ではその罪は罪ではないということになるので、一般の人間が犯罪のようなことをしたならば、日本の警察、検察は何かしらこじつけてても罪に問うのだが、議員様には犯罪があっても法的に懲罰されない不平等な国なんてのは世界中でありふれている。
このことで、誰かが死んだわけでも無いのだから、許されるのでしょうね。
仮に誰かが自殺したり著しい損害を受けたとしても、因果関係がはっきりしなければ、議員には何のお咎めも無いのだから、義憤に駆られて安倍首相を殺害した人みたいなのは、結局後を絶たないし、増える可能性だってあるのだろう。