2022年に後だしジャンケンという記事を書いた。
全ての企業が後出しジャンケンをするとは言わない、むしろ、商売柄いくつものプライム企業と仕事をやってきたが、IT系の大企業の担当者は紳士的な対応をする場合が多い。
無理なことは滅多に言わないし、無茶だと思ってこちらがきちんと説明できれば、譲歩してくれるか解決策を一緒に探すことが多い。
だが、後出しジャンケンをしてくる企業は確実に存在するので、個人の採択が可能ならば、二度とその企業からの仕事はお受けしないことにしている。
日本の企業は今では世界的に見てもほとんどが一流だとは思えないというのが、最近の持論。
自動車メーカーは一流でしょうという人もいるかもしれないが、TOYOTAの、カンバンとかは自社のコストを下げるためにサプライヤーを無視したシステムでしかない。
仮に、サプライヤーがその原料発注先にもカンバン方式を導入したらどうなるか。
原料発注も必要な分だけ発注されることになる。
さらに遡っていけば、原料のほとんどが輸入となる日本でも少量の原料も必要な分だけしか、輸入しないことになる。
輸送コストが、少量の原材料に載せられることになるし、発注してから調達までの時間が恐ろしく長くなる。
材料コストの高騰は製品価格に転嫁され、新車の販売数は激減するだろう。
新車は注文生産の高級品になるわけだ。
どこの企業が素晴らしいんだよなんてことは判るわけもないが、人間社会はねじれにねじれてどこかでちぎれてしまっても不思議ではない状況だ。
カンバンを究極に進めたいのなら、原材料のすべてがすぐに調達できる場所で工場を操業すればいい。
半導体工場、製鉄工場、精油プラント、プラスチック工場、硝子製造工場、繊維工場など必要な全てを自社で保持して運用すれば良いのだ。
分業化しないことで、一般的に無駄とされる費用のほとんどは削減できるんじゃないの?