生成AI

生成AIによる業務効率化を進める企業の多くは、文書の作成という地味に時間のかかってしまう作業を効率化するために使っているのではないだろうか。
そこには、担当者がきちんとした社内文書を作れるという大前提が必要だが、果たしてそれが正しいことなのかすら怪しい。
おそらく、生成AIが作成した文書を担当者が校閲して発行するというルールがあるだろう。
しかし、生成AIが進化して、文書の校閲による修正が0.001%とかになったら、校閲時間が無駄と見做され校閲すらされなくなるし、人が誤って配布するリスクを回避するために配布の実施すらもAIが行い、担当者は責任の所在を作るためだけに配布承認することになるだろう。
そうなってくると、企業経営の根幹とも言える事業戦略を人間がやっていてもいいのかと言う話すら出てくる気がする。
生成AIであれば、些末な要素も見落とすことなく、経営陣が今季は攻めの戦略で、とか、守りの戦略で、といったアバウトな目標を指示するだけで、事業戦略と成果予測を行うことにもなるだろう。
良い例が金融取引だ。
かつては、職人さんみたいなディーラーが予想を行い、取引を行っていたが、今では個人のデイトレーダーなどは、僅かな利ざやを取りこぼすことなく売買するために、システムを稼働させている。
人よりも0.1秒でも早く売買注文することが金融取引では最重要事項なのは企業経営も同じだと思える。
そうなると、AIに人が使われる時代の到来になってしまうね。