マクロ経済

日本の経済不況を脱出した立役者として、アベノミクスが上げられる。
今更だが、日経平均株価の低迷を脱したのは間違いなくアベノミクスという言葉のおかげだ。
日経平均株価はあくまでマクロ経済の指標であり、国民の経済力の上昇ではない。
結果、日本企業はグローバル化という言葉の下に、マクロ経済の向上のみを目指し、国内市場の購買力には見切りを付けている。
事実、これからも日本の国民は減り続け、希望のない国家で生まれる新たな世代は、今のところなんの武器も持たないまま、将来の芽を摘んでいく。
もはや、全国民が読み書き計算ができるだけで世界にアドバンテージを持つ時代ではないのに、殊更複雑な計算ができることに重きを置く教育か、かけ離れた才能という甘美な響きの産業に多くの若者の夢を向かわせている。
そんなもの、マクロ経済の前には何の価値も無いことを、誰も教えてはくれない。