デジタル赤字

日本のデジタル赤字が数兆円に上るという。
これは、国際収支の話で普通の物品ならば輸出入で完全な輸入超過ということだ。
ソフトウェアでもハードウェアでも日本製のもので魅力的輸出品は少いということだ。
政府が進めようとしている成長分野としてのITへの労働人口増加が進んだ場合、残念ながらデジタル赤字の増加は加速する。
かろうじて、半導体産業への国策があるが、純国産企業は今まで全て失敗。
税金を使って台湾の企業誘致を行うのが関の山だ。
あまり褒められたやり方ではないが、かつての中国のように先端産業の技術者をヘッドハンティングして技術力のある企業を育てなければ、日本は工業先進国から完全に外れてしまう。
日本が自力で独自技術を発見して育て世界に通用するようになるなど今のままでは妄想の域を出ない。
例えるなら、ヒビの入った水瓶から水が漏れている時に、日本はヒビを手で押さえる。
中国は水瓶を交換する。
米国は漏れるより多くの水を注ぐ。