発展途上国か衰退途上国か

何かの記事で、日本のインバウンド需要がかつての発展途上国と同じだと書いていて納得した。
海外からの旅行者が落としてくれる外貨を日本の新たな産業とすると嬉々として話す政治家たち。
今ではあまり言わなくなったというか言えなくなった例え話で日本で一ヶ月稼いだらその国では1年優雅に暮らせるというのがあった。
時々TV番組でそんな例えがされるのは、観光資源しかないが、治安がそこそこ良い国でその国の最高な贅沢をこんな金額で受けられると言った内容だ。
日本との収入格差が大きくなってしまった外国の旅行者にすれば、自分の月収で1年とまではいかないが、数ヶ月贅沢に暮らせる国がまさに日本なのだ。
彼らの目からすれば、上流階級の人間が場末に落ちて、媚びへつらうことなくサービスする国が日本だと言える。
だが、発展途上国は今から発展する国を指す言葉で、さしずめ日本は衰退途上国で、発展する曲線と衰退する曲線が交わったポジションにいる国と言えよう。
衰退するのに途上はおかしいか。