業務用クラウドプラットフォーム

日本のクラウドプラットフォームはamazonのAWSがpaasとiaasで半数を超えている。
個人利用を含まずに業務用に絞ればこの比率はさらに高いだろう。
日本企業のクラウドプラットフォームサービスももちろん存在する。
だが、シェアの高いサービスはITでは正義だ。
運用技術者、コスト、安定度。
シェアの高い製品は開発コストをかけることで、使いやすく、安定したサービスを競争力のある価格で提供できる。
クラウドのプラットフォームに使われる基本技術と言えば、かつてはopenstack一択だと言っていいほどのシェアを誇っていたが、OSSであるこの技術は同様にフリーでも利用可能なamazon s3に首位の座を譲ることになる。
amazonがサポートする技術であるという事が、企業にとっては安心材料なのだ。
もちろんopenstackのサポートを有償で行うサービスも存在するが、開発のベースは無償提供するためのライセンスに縛られるため、問題を修正する技術力を持った企業であっても、自社のためだけとはならない成果を積極的に出そうとはしないだろうし、そこまでの体力と理念を持つ企業が日本で育つことはなかなか望めないだろう。
つまり、現状況が変わらない限り業務用クラウドプラットフォームが日本独自で育つ可能性は限りなく低いということだ。