発生した場合の対処のみが現在の人類にやれること。
地震予知の研究は地学的な見地から継続して行われているが、日本近辺のみ観測していても、予測は困難な気がする。
もしも仮に地震予知ができるようになるとすれば、全く異なるアプローチ、例えば未来予知が可能になるとか、地殻の動きを物理的に計算できるとかかもしれない。
では、未来予知ができるようになったら、地震対策はどうなるのか?
壊滅的被害が予知された地域の不動産の価値は暴落し、被害のでない地域の不動産は高騰。
遷都が行われる可能性だってある。
もしも、1年後に東京、神奈川、千葉の殆どが瓦礫となるほどの地震予知がされたら、政府は一体どのような対策をするか。
1年での遷都を実現するためには、立法府の移動が最優先となることは予想に難くない。
その後、国民の避難となるが、避難先は出身地を中心とし、故郷のない人等の避難先は全国に存在する空家の奪い合いになるだろうか。
移住者に対しての優遇措置など雲散霧消。
負動産などと言われる資産が高騰、失職する人や通う学校が無くなった人達が日本中にあふれて住むところも食べるものもない。
結局、地震予知ができたところで、天災でなくなる人は減少するかもしれないが、人災が爆発的に増加するだけの気もする。