2024年に新型がでたロキサーニだが、あえて旧型を購入した。
理由のひとつは、ボディが金属製のものが欲しかったからだ。
新型は流行りのカーボン系樹脂で軽量化がはかられていて、ベアリングの数も最初から多く使われている。
それと、ブレーキシステムの違い。
旧型は遠心とマグネットの両方が実装されている変態仕様。
だが、遠心を切ってマグネットだけでも十分なブレーキ性能がある。
遠心とマグネットのブレーキ特性の差は、遠心はスプールが高回転の時にブレーキシューが遠心力で外に出て摩擦でブレーキをかける。
マグネットはブレーキ力がゼロになることはないので、向かい風などで途中で投げた仕掛けが大きく減速した時に有利だとされている。
磁力によるブレーキは、非接触ブレーキ。
磁界の中を金属が動いたときに金属の動きを止めようとする力がはたらいてブレーキをかける。
厳密には磁界の中での移動速度でブレーキの力の強さは変わるはずだが、スプールの回転抑止ではそれほど大きな差が出ないのだろうか。
DAIWAのマグネットブレーキでは、高速回転時に磁界の中を通る金属の面積を大きくしてブレーキを強くするといえ仕組のものがあり、仕掛けが着水前に減速した時にはブレーキを弱くして遠心のような後半の伸びをサポートするものもある。
だが、そのような可動パーツをスプールに実装するとスプールの重さがふえてしまい、キャストの初速立ち上がりが悪くなるので、世の中で流行っているベイトフィネスには適さなくなる。
仕方がないのでスプールの肉抜きをして、強度を下げてでもスプール重量を軽量化している。
箱出しからのインプレッションは次の記事で。