箱出ししたら、まずハンドルを回してリーリング感触を確認する。
重さが軽いとかそんなことをインプレッションする人も多いが、ソルトで利用するのだから、ロッドバランスで使いやすいかどうかが変わる重量はあまり機にしない。
回すと、シャラシャラとどこかに擦れるような音がする。
この時のショックは釣りをしない人にはわからないだろう。
クラッチを切って、スプールを空回ししてもやはり音はする。
ハンドルノブは自己満足のベアリング追加する予定で準備していたが、冬メンテと同じレベルのことをすることにした。
バラす前にスプールからの異音か本体からの異音か切り分けるために、スプールを外してハンドルを回そうとするが、何かに引っかかる感じで回せない。
回るときはかりかりとギアをひっかく感じの回転になる。
バラしてみた。
メインギアは真鍮ではなく、軽々ジュラルミンと呼んでいる素材らしい。
ピニオンギアはブラスだ。
このギアが安定してメインギアと噛み合わない。
ベイトリールの場合、クラッチを切るとピニオンギアが本体側に下がり、スプールシャフトのベアリングバーがギアの溝にあたらなくなるので、フリーで回転する。
この時にスプールを支えるシャフトは、本体側はベアリングがピニオンギアがスプールハウスからのぞく穴で固定され、サイドカバー側はスプールシャフトがサイドカバーのメカニカルブレーキのベアリングで固定される。
ハンドルを回した時にスプール近辺から異音が出るなら、スプールベアリングからの異音が一番怪しい。