YouTubeで2024年の1月に富山県内の某所で尺アジが釣れている動画がアップされている。
釣り好きの県民なら、釣り場所がどこかわかるのだが、何故ここで冬にアジが釣れるのか謎だった。
アジの活動可能な最低水温は12度。
最近の温暖化で海水温が高くなっているとはいえ、北陸の冬の海水温が12度を超えて、アジが活発に動き回るとは考えにくい。
気象庁の海水温を調べるサイトでも、ギリギリ12度あるかどうかというところだ。
では海水温が高い要因を考えれば良い。
実はこの場所は火力発電所の冷却水が排水されている。
とはいえ、アジが釣れている場所のすぐそばから排水されているわけではなく、数百メートル離れた対岸に排水口がある。
昔は排水口そばでの釣りができたので、真冬でも黒鯛狙いの釣り人が訪れていたらしい。
発電所からの排水は果たして扇状に拡散するのだろうか。
もしそうなら、対岸での海水温が排熱の恩恵を受けているとは考えにくい。
ある程度は帯状に排水が流れて、緩く拡散されるのではないだろうか。
となれば、排水の流れを考慮して少しでも暖かい海水が流れる場所を見つけることでアジは釣れる。
日本海側は太平洋側よりも潮の干満差が少い。潮流で温かい水の流れが大きく左右にぶれることは少いだろう。
逆に潮止まりで発電所排水が真っすぐ流れそうな場所がポイントになるのかもしれない。
これは検証したいところだ。