usスチール買収に米国の企業が手を挙げた。
買収価格は日本製鉄の提示額よりもかなり低い。
日本製鐵は株の買取価格を一株55ドルで提示しているが、米国同業企業の提示額は30ドル前半とされている。
身売りするusスチールからすれば、プレミアムすら付かないような金額での売却はやりたくないだろう。
もし、日本製鐵が買収から手を引くことになった場合はどうなることが予想されるだろうか。
現在34.5ドルほどのusスチールの株価は買取するとされる価格まで値を下げるのか。
もしも、想定以上に大幅に値を下げた場合はusスチールがデフォルトとなり、買収する企業は破産企業として安値で買えるとしてもそれを支えることができるのだろうか。
もしかすると、日本製鐵はusスチール買収の予算規模で棚ぼた式に両方の企業を入手できる可能性も出てきたと見るのは、読みすぎだろうか。
もしも、日本製鐵が買収から手を引き、その影響でusスチールが潰れて誰も買収救済しなければ、もしかすると中国企業だけが得をするということにもなりかねない。