コストコの年会費が値上げされる。
ビジネス会員で登録していて、個人会員よりも会費が安いのが魅力だったのだが、同じ金額に改定される。
どちらも、年間4800円になる。
ガソリン価格が市中価格よりリッターあたり10円ほど安いので、月に40リッター給油すればガソリン価格差だけで元がとれるが、買い物だけで元を取ろうとするとなかなか厳しい。
目に見えて安いものというものもあるにはあるが、これを買えば幾ら得するとかは分かりにくい。
世の中値上げラッシュで、働く人の賃金はと言えば、それほど上がってはいない。
一部の企業では新卒給与を大幅に上げて人材の確保を図るといっているが、そんなのは大企業のごく一部で、中小やまして個人事業主などは発注元に値上げ交渉することすら難しいのが実態だ。
子育て世代ともなれば、今般の値上がりはどうやって乗り切るのか他人事ながら心配になる。
政府は企業への賃上げ要請をしてはいるものの、真剣ではない。
何故なら彼らの歳費は必要ならば簡単に上げることができる。
上げるか上げないかの決定権を彼ら自身が持っているのだから当然だ。
ただ、それではマズイので国家公務員の給与を上げて、地方公務員にも波及させる。
そのうえで、彼らの歳費をこっそり上げるだろう。
収入が増えないのなら、支出を減らすしか手はない。
ますます、日本国内での貧富の差は広がる。
一億総中流などと浮かれていたころがあったのも大昔の話だ。
結局、人はけして平等ではない。
詐取する人が多いか少いかだけの違いで、どの国も富める人はとことん富を得るし、そうでない人は彼らに詐取される。
日本では詐取する人がわりと身近に多く存在するから、詐取される側は経済的な弱者であるのは自分たち自身のせいだと思わされている。
そして、厄介なことにほんの少し虚栄心をくすぐるだけで、人民など簡単に制御できてしまうのだ。