先週、先々週と2週連続でアジを釣りに行った。
ボウズではないが、大雪の日の朝のほうが少し多く釣れた。
その時は、水くみバケツにペットボトルを凍らせたものと海水を入れてその中に釣れたアジを放り込んで持ち帰った。
夕マズメ狙いの時は、バッカンにペットボトルを凍らせたものを入れた海水に放り込む前に、ヒレの近くで背骨をキッチンハサミで断ち切った。
血抜きと締めを全ての魚にたいしてやった。
どちらも刺身で食べたが、明らかに締めてきたアジのほうが美味い。
生きたまま潮氷に放り込めば良いという人もいるが、緩やかに死んでしまう場合、やはり身に血が回り、身焼けが起きるのだろう。
短い時合で釣りを優先したい気持ちは強いが、せっかく沢山釣れたとしても、持ち帰った魚を美味しく食べられないなら本末転倒だ。
釣り上げてすぐに締めたほうが良いのかも知れないが、時合をなるべく逃がしたくないのなら、魚を外してすぐに再投入してから締めれば良いだけ。
釣って持ち帰った魚が不味いという人もいる。
キチンと処理しないで持ち帰る魚が、漁船でとった魚よりも不味いのは当然のことだ。
何故同じ魚でも手釣りのものの値段が高く取引されるのか。
それは、効率だけの問題ではない。
釣り上げた後の適切な処理が、魚の美味しさを確保するからだ。
もちろん、旬の魚であれば処理の差は旬の旨さで少しはカバーされるが、旬の魚をベストの状態で持ち帰ったものとは比べものにならないのは当然の結果だ。
今年は、キスにしろサヨリにしろ締めて持ち帰るようにしてみよう。
それでどの程度味が良くなるのか、楽しみだ。