非上場株

妻名義になる非上場株に関する相続手続きが必要になった。
上場株式については少しは知識があったのだが非上場株については全くわからず手こずった。
株券を証券会社に預けずに手元に持つことは可能だが、そんなことをするのは昔の話で、主幹会社が株主名簿を管理しているので隠し財産とかにはできない。
証券会社管理の株数が株主優待の連絡書類に記載される株数と一致しない。
株主優待の案内とか決算報告は株主名簿に基づき発行されるので、実際に保有する株数と、証券会社に管理を委託している株数との乖離はタンス株だと思われるのだが、それが見つからない場合面倒なことになる。
失効手続きの後、1年を経過しないと新たな株券は発行されない。
上場株の場合、紙の株券など発行せずに電子管理となるが、非上場株の場合には紙の株券に記載された株主に対して配当も優待も付与される。
しかも、売却したくても自分の名前が書かれた株券がないとできない。
しかも非上場株は市場取引ではないので、売買価格は売り手と買い手の交渉で決まり、買い手は基本的には自分で見つける必要があるため、よほど好業績で高配当株でない限り売却は絶望的だ。
今回は相続による書換えなので相続税がかかる。
売ることが不可能な資産の相続税を払い、株券の失効手続きをして無配当株を持ち続けることになる。
売ることもできないのに、相続時の資産価値はソコソコの評価額で当然相続税もそれなりに発生する。
しかも、株主として株券放棄ができないときた。
さらに、相続した株は議決権もなく、配当の受取優先度も低い株。
取り扱い証券会社に問い合わせても、まず売れない株だと。
配当もなく、相続時にそれなりの税金が発生するのだから、現金資産を食いつぶす大型負債と同じ。
せめて、株券の放棄くらいできなければ駄目だろう。
こんな企業はとっとと潰れてしまえばいいのにとすら思ってしまう。