釣りの仕掛けトラブルには色々ある。
ざっくり分けると、リールのトラブル、竿のトラブル、仕掛けのトラブルの3カ所。
リールはスピニングリールとベイトリールの2種類に大分できる。
この道具が出現してすでに数十年経つというのに、未だにトラブルレスの道具は存在しない。
竿のトラブルは他の箇所のトラブルに比べれば格段に少い。
振り出しや継ぎ竿が固着してしまうというトラブルは釣りをするということには影響のないトラブルで、釣りをすることに関するトラブルはガイドに糸が絡むという程度で、ガイドの形状改善などで、進化は著しい。
最後に仕掛けのトラブルだが、これが最も多い。
一番頻度が高く、厄介なのは仕掛け絡みだ。
これは仕掛けに使用するパーツが増えれば増えるほどトラブルの確率が高まる。
オモリと針だけの仕掛けなら、針の数が増えるほどトラブルが増える。
これにウキが加われば、ウキと道糸、オモリ、針が絡むトラブルが増える。
さらに、サビキカゴが加われば、絡みの組み合わせはさらに加速度的に増える。
パーツが増えると、それぞれを連結するための金具が増える。
実は金具と糸が絡むトラブルが最も多い。
キスのちょい投げ釣りで使う金具は極めて少なくて、交換するためのスナップもほとんど使わないので糸絡みのトラブルは極めて少い。
最近ハマっている投げサビキでは、ウキを繋ぐスナップ、道糸とサビキカゴを繋ぐスナップ、サビキカゴとサビキ仕掛けを繋ぐスナップ、サビキ仕掛けとオモリを繋ぐスナップと4つものスナップを使う。
スナップスイベル、エギスナップタイプのクイックスナップ、クイックスナップの3つをよく使う。
外形の形状ではクイックスナップとスナップスイベルのものが、糸絡みが少なそうに見え、クイックスナップが一番糸絡みが多そうに見える。
だが、糸絡みが最も少ないのはスナップスイベルでクイックスナップは何でこんなところに糸が入り込むんだというような箇所に糸が入り込んでしまう。
だが、このトラブルは一概にスナップが悪いとは言い切れない。
何故なら道糸にPEラインのようなしなやかで細いものではなく、ナイロンやフロロカーボンを使えば金具にラインが絡むトラブルは激減するからだ。
じゃあ、道糸にPEを使わなけれは良いじゃないかとなるかと言えばそうはならない。
特にスピニングタックルで行うことがほとんどのウキサビキでは、必ず糸のネジレが蓄積されていく。
ネジレで生じる糸が絡むトラブルはしなやかなPEラインが一番少ないし、ライン自体の寿命も最も長い。
となると、金具の隙間に糸が入りこまないようにするのがベストな対策となる。
ゼムクリップのような形状のクイックスナップにチューブを被せることで、ほぼ対策できる。
サビキウキを止めるシモリスナップの金具をスイベルタイプから通常のスナップに変更したらこの部分の糸絡みが爆増した。
クイックスナップにして、チューブを被せることでほぼトラブルは回避できるはず。