高岡市では今年6月に市長選があり、秋に市議選がある。
選挙運営にはお金がかかる。
本来、市議会議員の欠員による補選が行われるはずだったのだが、市長選に出馬する市議が、議員辞職する日を延期したことで補欠選挙を別途行うことは回避された。
ところがだ、市議選と市長選のダブル選挙にすることで、選挙費用を減らそうと言い出す議員が出てきた。
どうするかと言うと、任期満了前に市議会を解散することで市議選を市長選と同じ日程にしてはどうかと言う。
反対する議員も当然いて、任期満了前に解散することは市民の信託を裏切ることだという意見と、これでは準備期間が短くなるため新人の立候補者が立てないと言う。
まぁ言い分はわからないでもないが、いずれも議員目線での意見だ。
市長選に出馬する議員は2人いるのだが、ひとりはさっさと議員辞職して、もうひとりは選挙にかかる費用を減らしたいから辞職日を空白提出して、議員の席はあっても議員活動をしない。
ただし、その間の議員報酬は全て寄付するとしていた。
それは筋が通らないと口角泡を飛ばして反対していた議員がいたのは何故か。
現職市長の援護射撃が目的だろう。
前回の市長選では現市長は自民党公認候補とはならず、当公認候補との対決図となった。
自民王国と呼ばれる富山県では圧倒的に自民党公認候補が強い。
議員の言い分からすれば、党の方針に従い公認候補の支援に回ったのだが、当時は勝ち馬に乗るための応援だったろう。
今回は現職でかつ、自民党公認候補の支援が勝ち馬だと目される。
唯一不安点があるとすれば、訪米時にいまだかつてなかったビジネスクラスの利用で数百万円の費用を増加させたことだ。
ただ、ビジネスクラスで訪米したのは現市長だけでなく、もうひとりのとっとと市議を辞めた立候補者も該当する。
ただ、その候補者に関してはビジネスクラスの利用に関してどう思うのかというマスコミの質問に対して、答える立場に無いと、まるで他人事だったので、現市長の対立候補としては脅威とはならない。
となると、高岡市の財政を鑑みて市議選費用を抑えようとした候補にどれだけ支持が集まるかになる。
ここで、もうひとつ興味が出てくるのはお笑い芸人で市議選で圧倒的得票で当選し、今回の市長選に立候補する市議と同一会派を作っていた現在の県議が誰の支援をするかだ。
高岡愛などと、私に言わせれば青臭い会派を作っていた議員が、どのような言い訳をして彼の支援をしないのか。
前回の市長選はふたり続いた役人上がりの市長の手腕に疑問を呈していた票を手腕も何も実績のないがマスコミ出身である候補者に大胆な改革を期待した結果だ。
大した実績も見えず、ムダ金使いだと評する批判票をどれだけまとめられるかだ。
ただし、批判するのは簡単で建設的に物事を進めることは相当難しい。
綺麗事だけで行政運営ができるわけなどない。
まさに今の日本の総理がそうだろう。