備蓄米

令和の米騒動などと物騒な呼び名をつけてはいるが、実情はと言うと騒動とは程遠い。
米の販売価格は昨年の倍になっていて選挙が近い政府は米価を落ち着けるために備蓄米を放出した。
とは言っても正確には放出ではなく、売却だ。
購入価格よりもかなり高い価格で、落札されているが、落札者は広く多くといえわけではなく、殆どがJA。
全国販路があることや、当初1年以内という買戻し条件を満たすことが可能な業者で、一部の議員に利益供与できる業者が選ばれたと言うことだろう。
米不足と言われているが、本当に米が無いのか、高値で利益を得ることが目的でストックされているのか解らない。
輸入米を増やせという意見もあるが、食料の安全な確保などという、食料自給率が30%とか40%で放置していることには大騒ぎしないでいるのだから、米価が下がると、農家以上に困る人達が世論操作でもしているのだろうか。
もしも、国産米の収穫が壊滅的状況となった場合、市場への流通と備蓄米の確保のどちらが優先されるのか。
想像では、備蓄米の確保が優先されるだろう。
確保した上で、備蓄米の放出を行い利益を確保する。
そんなことは想定してないなどと甘いことを言う国民が大勢いることは政府と官僚は織り込み済みだ。
しかも、備蓄米の流通が今のように遅いとようやく国民も怒りだす。
ここまでなら国民は文句は言うが何もしないという線を探りながら対応しているのだろう。