暗黙の型変換

久しぶりにITネタ。
データベースを扱ったりすると、暗黙の型変換と言うのが行われる。
何のこっちゃと思われるかと思うので、簡単に説明する。
例えば1というデータがあったとする。
これが数値データならこのデータは16進では0x01となる。
だが、これが文字の1ならこのデータは16進で0x31となる。
表示されたデータをプログラムで比較すると、明示的にそのデータが数値なのか文字なのか指定できていないと、期待した比較結果が得られない。

プログラムでこの2つのデータが表示されている場合に、文字の1を数値の1として計算してくれたりする。
これが暗黙の型変換だ。
数値はまだしも厄介なのは日付。
2025年6月14日と2025年06月14日は同じだが、これを正しい日付に変換できないと同じデータとは判定できない。
これが暗黙の型変換でうまく行けば良いが、型変換したために同じデータと判断されない場合もある。
身近なところでは、エクセルなんかは6/14と入力すると6月14日と表示され、セルにフォーカスして数式エリアを見ると2025/6/14などになっていたりする。
便利なところもあったりするが、マクロを組んだり、セル数式を組み込んだりすると想定通りの動きにならなかったりする。
手入力データなら問題が出にくいが、どこかからエクスポートしたデータだとただの数値セルの比較だと思っていても期待通りの結果がでなかったりする。
ここでふと思ったのが、ノーコードツール。
こいつなんて、暗黙の型変換だらけに違いない。
最初に作った時はうまく動いていたのに、外部データの取り込み自動化とかした途端に動かなくなったなんてこともあるんじゃないだろうか。
そんなちょっとしたトラブルがあると、結局そのツールは社内で属人化してしまう。
ノーコードツールで社内業務の改善うまくいきました的な記事は話半分なのかも。