自民県連の人事が地方新聞にそこそこ大きめの見出しで掲載された。
果たして自民県連のそれも1支部の長の辞任を報道することは適切なのか疑問だ。
当人の辞任理由は推薦した現職高岡市長が当選できなかったことだ。
元々、高岡市長選は保守系分裂選挙であり全員が党公認を求めていて、特定候補の公認は見送ろうという意見もあったが、古い選挙感覚に縛られているせいで、圧倒的優位とされる現職市長の公認に踏み切った。
今回落選した現職市長は前回選挙では党公認候補とはなれずに、党公認候補を破っての当選だったので、党の役職を辞任した県議は地元首長選挙の選対として2連敗を喫している。
これが本当の戦争ならば、仲間から背中から撃たれても仕方の無いレベルの話だろう。
公認をどうするかということに関しては、全く市民目線を持たず民意を市政に反映させることよりも上から指示された党の意見を最優先させるだけと言うことが透けて見える。
そんな彼の辞任を新聞が大きく取り上げるのには始まった参院選に対する何か伏線でもあるのか。
参院選候補者の氷見市でも党員不正登録があったことが判明している。
氷見市は震災の影響が大きかった地域でもある。
堂故茂候補が氷見のために大きく動いたのかは全く争点になっていない。
対立候補が圧倒的に氷見のために動いていたということが聞こえてこない今回の選挙では、ぽっと出てきた対立候補が消費税減税という党の方針を前面に押し出して勝てるかというと相当難しいだろう。
自民党高岡市連の長の辞任を参院選開始早々に発表するというのは、選挙戦の維持の観点からも無責任極まりない。
山本徹にすれば、参院選よりも選挙連敗で浮かぶ自分への批判を軽減する為の責任を取るというポーズが自身の県議と言う立場堅持のためには重要だと言うことか。
選挙総括で彼の辞任を求める声が大きかったのだとすれば、発表のタイミングと言い、過半数与党の維持すら危ういと言われる自民党にすれば全く党利にもかなっていないと言える。
それこそ富山の地方自民党はオワコンだ。