次男は芸大生の三年。
今年の夏休みに全国4箇所で個展を開いている。
最終地は大学のある金沢。
東京開催では長男が見に行ったようだ。
金沢開催は妻と二人で見に行くことに。
作品の頒布もしており、大阪の展示会で1枚は買い手がついたようだ。
個展開催はすべて、自費。
会場使用料も、宿も、交通費、搬送費諸々全て、お金がかかる。
交通費や宿泊費を安くあげているようだが、それでも相当の費用がかかっているようだ。
詳しくは聞かないが、大赤字だろう。
もちろん、プロでないのだから、黒字になるなど思っていないだろうが、それでもショックを受けているかもしれない。
芸術で生活できる人はほんの一握りに過ぎない。
当人は自分の将来を占う意味もこめての個展開催だったのかも知れない。
芸術家は努力でなれるものではない。
だが、努力無しでなれるものでもない。
自分の思うものを表現できるだけの技術力は努力で手に入れることができるが、何を表現するかは、芸術家の才能の賜物だろう。
残念ながら、自分には芸術的な素養がないことは、わかっている。
才能は遺伝ではないが、才能の素養を育てる環境は親に依存するものかも知れない。
自分で進める道ならば、自分で進めばいい。
親としてはそこまでしかできない。