切り口の癒合

果樹の剪定で、切り口に塗る癒合剤として、トップジンなどの商品がある。
実はこれ、安価なもので十分なのだ。
成分は同じ酢酸ビニル。
トップジンでは、これに殺菌剤が添加されているのだろう。
酢酸ビニルと聞いて、ピンとくる方もいるだろう。
そう、木工用ボンドがまさに酢酸ビニルが主原料なのだ。
これに、殺菌を付加するならば、墨汁を加えればいい。
だが、木工用ボンドが水っぽくなるので木工用ボンドだけでも十分。
切りっぱなしで何もしないよりは随分と良い。
今年の果樹剪定の後に塗る木工用ボンドは百均で購入。
墨汁も買ったが、ブレンドはしなかった。
木工用ボンドはフタのキャップと塗り口本体のキャップのネジとの二重になっている。
本体に墨汁を入れようとして、本体キャップを取ろうとして、無理に捻ってネジをバカにしてしまった。
フタと本体のネジは逆ネジになっていて、フタと本体のネジの緩む方向は逆になっている。
それを知らずに、同じ方向に回して緩めようとして、ネジ山を壊してしまった。
この状態に墨汁を入れてボンドと混ぜようとすると、墨汁が漏れてしまう可能性があるので、諦めた。
木工用ボンドは水溶性で、雨などで溶けてしまうと考えるかも知れないが、意外と残っている。
ザラついた切り口の表面では流れずに残っている。
だが、完全に一度乾かないと、雨などで流れやすくなっているだろう。