遅い判断

オリンピックの開催について、延期が決定した。
聖火を点火する前に検討し結論を出すべきだったと言うのが持論である。
もちろん、早くから検討を開始しても問題が少なくなる訳ではないが、全ての開催側の発言は責任回避のためのものにしか聞こえない。
本音を言えば、ここまできたら、参加国が減ろうが、予定通りにオリンピックは開催すべきなのだ。
どのようにして、オリンピックによる感染者の拡大を防ぐかにこそ腐心すべきで、開催時期をいつにするかなど、このコロナウイルスがいつ収束するかわからないのに決められる訳がない。
そちらに注力しないで、延期を含む検討などあり得ない。
もちろんワーキンググループが感染拡大防止について検討していたと思いたいが、防止術がないと言う結論に達したのだろうか。
であれば、中止するかリスク覚悟で開催するかしかない。
中国での新規感染者がゼロになったと言う事実を疑わしく思わないこともないが、封じ込めが失敗したと言い切ることもできない。
理屈上は感染者と感染リスクのある人達を完全に健康者から隔離すれば感染拡大は止められる。
家畜の殺処分と同じ理屈であり、それをすることができる国家が中国だ。
その上で、一部の感染者に対し実験的な治療を試す。
有効な治療が見つかれば、中国は世界の雄になれる。
共産国家を肯定はしないが、世界一の社会主義的な民主国家と揶揄される日本に真のリーダーシップをとれる人は居ないのか。