アメリカのトランプ大統領はコロナウイルスが武漢のウイルス研究所から流出したものだと言っていた。
これは、秋の大統領選挙を見据えてのパフォーマンスと見る向きも少なくはない。
どのように、ウイルス研究所から流出したのかを証明することは不可能に近いだろう。
例えば、コロナウイルスをいくつかの株に分類できたとして、世界中で流行しているウイルス株と同じものが、研究所から見つかったとしても、中国国内の罹患患者から採取したものだと言ってしまえばそれまでだ。
遺伝子操作により人工的に作られたウイルスだと言うことが確実に証明できたとしても、それで中国に対して賠償責任を求めるための証拠は充分でない。
これが、中国製品が粗悪で価格だけの理由で世界に輸出されていた時代であれば、中国を世界のマーケットから締め出すことは容易だったかも知れない。
しかし、今や中国は世界のサプライヤーとして重要なポジションを掴んでいる。
いずれ、中国は知的財産権を主張する国家になることは想像に難くない。
同等の教育を行った場合に一定の割合で等しく優秀な人材が排出されるという仮説が真であるならば、国力とは人口に比例することは間違い無い。
発展途上の時代に、先進国を真似て義務教育制度を導入し、さらに高等教育を推し進めたことによる日本の他国に対するアドバンテージはもはや技術の蓄積という優位性でしか残っていないと考えなければいけない時代がすぐそこまで来ている。