ソフトバンクが1兆3646億円の赤字となった。
これは東日本大震災のあとの東京電力の赤字額を超える史上最大の赤字だそうだ。
近年のソフトバンクは、企業買収によるM&Aでの儲けが主力となっていたように思える。
これはと思った企業を買収して、その企業の儲けを当てにする。
このような事業で大きく屋台骨を崩した企業として東芝を思い出す。
元々、本業の一部として原発プラントの開発があったが、海外のプラント受注のために買収した企業が、東日本大震災の影響で世界的な原発開発の見直しにあってしまい、巨額赤字を出した。
ソフトバンクバンクグループの今季の赤字転落の大きな要因はレンタルオフィスの企業の赤字によるものだそうだ。
来期も同じような赤字となれば、ソフトバンクが何者にも代えがたい企業でないなら、ファンドの資金調達は難しくなり、日本企業最大の破綻が待っているかもしれない。
かつて、日本でのインターネット検索と言えば、ヤフーだった。
ナイツの漫才ネタでのヤホー検索が時勢を表していた。
今ではヤフーで検索などと言ってもピンとこない人が多いかも知れない。
もっとも、ヤフーの検索エンジンはグーグル検索エンジンなので、本家ではなく、ゴチャゴチャとしたヤフーのトップページから検索する必要がない。
技術力の高い企業というイメージで躍進してきたソフトバンクグループだが、赤字を垂れ流す企業を清算してファンドでの買収で利益を産み出す体質に戻すことができるか、未曾有とも言われる世界的なパンデミックの中、注目だろう。