政府が6月中旬をメドに接触確認アプリの普及を目指すと発表した。
個人的な意見ではあるが、これは今年のお米の収穫を6月中に行うと言っているようなものだ。
もしくは、オトモダチの企業のアリモノのアプリを買い上げて普及させるつもりででもいるのか。
それにしたところで、各人の行動履歴を記録するためには大規模なデータベースが必要になる。
データは当然クラウドに配備することになるだろうが、安全なDBサーバの構築と検証だけでもかなりの時間が必要になる。
データの蓄積方法にしても、リアルタイルでの更新はほとんど不可能だろう。
いくら仮想環境によるインフラ構築が進んで、サーバ1台あたりの構築コストが下がったと言っても、準備できるサーバの数はたかが知れている。
個人情報の取得は一切しないと言っているが、どうやって感染したひとの行動履歴を特定すると言うのだろう。
個人情報の塊みたいなデータを扱うとなると、仮想環境のプラットフォームとなる物理サーバ、ストレージサーバも完全に独立したものにしなければいけないから、建前だけは個人情報は扱わないということなのか。
個人情報を扱うならば、システム構築のためのハードと基本的なソフトだけで百億円は下らないだろうし、アプリ開発費も数十億円でかなりレベルの高い技術者の確保が必要になるだろう。
アベ首相なのか、夫人なのか知らないが、オトモダチはまたウマイ仕事にありつけるのか。
それとも今回のケースではビッグデータの扱いになるのでNTTデータあたりがやるのか。
だが、アプリ開発、テストは3次、4次の孫請けがやるのが業界の常識。
納期ありきの仕事なら、要求仕様の実現だけでもギリギリ間に合うかどうか。
バックドアを巧妙に仕掛けられたら、データは抜き放題、侵入した証拠もキレイに消せてしまうが、個人情報を扱わないなら、データベースを読み取られても問題ないし、アクセスされても問題ないと言うことか。
アプリとパケットキャプチャ使えば、データを受け取るエンドポイントが簡単にわかってしまう。
防ぐためにはVPNと暗号化の組合せでガードするとか?
そこまでのものを3週間で環境準備して普及。
マスクの配布でさえキチンと仕切れないのに、できるのか?
とは言っても初期構成から最大負荷に耐えられるものを準備するのは、ある意味ナンセンスだし、10万円のオンライン給付申請のサーバ対応は早かったのでなにか魔法が使えるのかも。