今年も豪雨

熊本県の球磨川が氾濫した。
一月分の降雨が半日て降った。
巨大台風も、ゲリラ豪雨も、海水温の上昇が大きな原因となっているらしい。
海水温が低ければ、台風も雨雲も海から吸い上げる水分が少なくなる。
海水温が高ければ、海から大量の水蒸気を含む空気を吸い上げる。
それが降雨となる際に豪雨となる。
水温が上昇していると言っても、3度も4度も高くなっているわけではない。
僅か1度程度の上昇だ。
水1ccの温度を1度上昇されるのに1カロリ必要になる。
海水の量は膨大で、海が蓄えた熱量は想像を超えたエネルギ量だ。
そのエネルギーが形を変えて、豪雨になり、暴風になる。
水温が高いことと、豪雨の繋がりにピンと来ないかも知れないが、エネルギー保存の法則に基づいた被害になっていると考えたほうが良い。
水を気化させたエネルギーは水の重量に高さを掛け算したエネルギーに変わる。
それが地上に落下し、さらに低い場所に流れ、蓄えられたエネルギーを消費する。
この際には、物質の動く運動エネルギーに変化しているわけだ。
それが、他のモノを押し包み流そうとする。
流されるモノにエネルギーが作用して、それが何かにぶつかれば、そのエネルギはぶつかったものに伝わろうとし、耐えきれなければ吸収しきれなかったエネルギをそれ自身に蓄えて動き始める。
エネルギは最終的には熱となって消費され、その運動を停止する。
地面とな摩擦熱であったり、僅かではあるが水同士の摩擦や何かにぶつかることで熱が生じているはずなのだ。
温暖化は地球内部で生じたエネルギの蓄積だ。
熱は、宇宙空間に放出される。
宇宙には熱自体を伝える物質が存在しないので、分子運動によるエネルギ放出は起きない。
赤外線などの光線となって宇宙空間に放出されるが、地球を覆う空気が変化することで、赤外線となって放出される熱量は減ってしまう。
また、社会活動により生じる熱自体も増える一方だ。
エネルギー効率を高めて、発生させる熱を減らすことは重要なことなのだ。