人生の決断

17歳の頃からの友人たちと、バーベキューをした。
コロナの中で何をしているのだと、非難されるかもしれないが、バーベキュー施設は盛況で、穏やかな気候の中楽しい時間を過した。
友人たちの年齢はバラバラで最年長で1番古くからの友人が、ギターを作ったり直したりする職人になると言った。
少なからず、コロナの影響はあるだろう。
やっての後悔とやらずの後悔ならばやっての後悔の方が良いとも言っていた。
すでに勤めていた会社は退社し、ギター職人になるための学校に明日から行くのだと聞いた。
学校は県外で通うことはできないため、アパートを借りて一人暮らしを始めると言う。
アパートも契約済みでおよそ1年勉強するとのこと。
当然だが友人の奥さんも同意のうえでの決断。
孫も最近できてはいるが、まだまた現役世代といえる年齢からの決断。
かくいう自分が会社を辞めて個人事業者になってから18年が経った。
当時はまだ子供も小さく、妻も不安だったに違いない。
どんな年齢だろうと、会社員がその立場を捨てて独立するという人生の決断を下すのは勇気がいる。
若ければ、今はまだ早いと思うだろうし、年齢が高くなれば、遅かったと思うだろう。
30代、40代で子供がいれば、リスクは負えないと思うだろう。
つまりは何歳だろうが、関係なく不安はつきまとう。
友人は今はまだスタートラインではなく、スタートラインに立つための準備に取り掛かった状態。
スタートラインに立ってからが本当の勝負の開始。
友人にエールを送る。
1年後に再会を期して皆と別れた。