ひとの不幸は何とやら

コロナウイルスで世の中は大変なことになっている。
しかし、日本での感染者数が増え続けているにも関わらず、地元紙の1面は大相撲大阪場所の話題だった。
患者数は増え続けて、目新しい話題も無いのだから当然だと言って言えない事もない。
学校が臨時休校になって、困っている人がいる。
給食の食材の提供者が最たる者として取り上げられたりした。
エンターテイメントを生業にしている人も困っている。
人が多く集まることが感染に繋がるのだから仕方が無い。
一方でマスクを作っている会社はフル稼働で増産している。
消毒薬の製造メーカーもしかり。
今はまだ微々たる在宅ワークや、いつ終了するのか正直わからない自宅学習のためのインフラも不足してくるだろう。
世の中全てが不景気に見舞われているわけではない。

日本人は何人犠牲になるのか

韓国、イラン、イタリアで大量のコロナウイルスの感染者が見つかっている。
一方、日本ではほんの数週間前まで中国に次ぐ感染者の多い国だったのが、感染者の増加は緩やかなままでいる。
数字だけを見れば、感染拡大の封じ込めにうまくいっているんじやないかとも思えるが、どうなのだろう。
国内では1日に3から4000人の感染検査能力があるという。
あり得ないが全数検査をする場合には3000日ほどかかる計算だ。
1000人を超えたら、感染者の増加が凄いことになると予想しているが、新たな感染者の増加も当然あるが、潜在的な感染者が顕在化することによる増加も増えるだろうから、感染者数の実態が明らかになってくるのが3月後半からといったところか。3月6日までには国内感染者は1000人を超えてくるだろうと予想していたが、3月4日に1000人を超えた。2000人を超えるのは、残念ながら、ひと月もかからないだろう。
早ければ10日間から2週間で2000人を超えるのではないか。
さらに東京都内でのゆるやかな増加が崩れたら、日本での感染者は10000人を超えることを覚悟しないといけない。
医療機関の受け入れ体制が取れないことを理由に症状の軽い患者に自宅療養を推奨しているのは、中国政府が初期の武漢に対して行なった政策に他ならない。
武漢がどうなったかは、周知の事実で、中国は初期対応の失敗を認めている。
学校の休校要請には賛否両論飛び交っている。
仮に、日本国民の1%が感染し、致死率が3%位だとすると、ざっと3-40万人の日本国民が死亡することになる。
若い人は重症化しにくいと今のところ言っているので、死亡者の8割が高齢者ならば、25から30万人の高齢者が亡くなることが予測できる。
厚労省は密かにこの辺りの試算をしているだろうなぁ。
倫理的には許せないが、逆に試算していないなら、官僚としての評価はできない。

デマ

コロナウイルスによる新型肺炎の影響でデマが飛び交っている。
中国からの輸入が止まって、トイレットペーパーが無くなる。
アオサを食べると良い。
消毒用アルコールの代わりに高度数アルコールの酒が代替になる。
ビジネスデマも多い。
ウソでないのは、酒の話だけ。
日本は災害時にモラルを持って行動する美徳の国民だなんて、眉唾ものだ。
戦中から戦後に持てるものと持たざるものの差が激しく、ひと儲けしたした人がいた、不便な思いをした、それが親の世代であったり、祖父母の世代で、自分はそんな経験も無いのに、イザに備えて行動してしまう。
日本人ほど、生命保険の好きな国民はいない。
殆どの保険が60歳を過ぎてしまうと、それまでの支払額が、10%程に減額されて、支払ってきた保険料の半分ほどしか戻って来ないし、日本人の平均寿命を考えればほぼ全ての人が保険会社に一生かけて、数百万円以上を貢ぐことになる。
コロナウイルス保険で、マスクと消毒薬、3ヶ月に1度の任意検査が付いて月額12800円とかの保険商品なんて出したら、かなり売れるんじゃないかと思ったりする。
デマで儲ける人は悪いと思わない。
デマに踊らされて、パニックを起こす人こそ悪いと思うのだが。

予想しよう

新型コロナウイルスの感染者数。
ズバリ、50万人を超えるでしょう。
死者は2万人といったところか。
到達時期は5月から6月にかけて。
日本では1万人程度で死者は5-600人。
そんなに増えないと言う人もいるでしょうが、昨年末に最初の感染者が中国で見つかって2ヶ月でここまで広まっている。
日本国内でも散発的に感染者が見つかっている。
中国の初期対応に批判が集まっているが、被害が甚大でない状況で政治家が国民から非難される施策をとれるわけがない。
あの中国でさえできなかった初期段階での人民統制を日本ができるわけがないと思うのだ。
野党も国民の非難を受けたくないから、人間の移動規制をやれとは言えない。
爆発的に流行したら、その時に政府を糾弾すればいいと思っているのだろうか。

コロナウイルス日本バッシング

実際にどの程度、海外で日本人が差別的扱いを受けているのかは不明だが、バッシングは確実に始まっている。
以前にも書いたが、日本は中国に次ぐ感染者の数なのだ。
ほとんどが、客船の乗客だから、国内での実質的な感染者数は少ないと考える向きもある。
だが、クルーズ船以外の感染者の数は84人いる。
この数が、国別感染者数の第2位の国であることに変わりはない。
この内何人の人が、感染源となっているのか未だ未知数。
今さら叩く人もいるが、クルーズ船への封じ込めは、感染の拡散防止として、ある程度評価できると思う。
今後、船を降りた人を起点に感染が拡大しなければ良いが、過度に甘い見通しをするのは、危険極まりない。
結局のところ、コロナウイルスによる肺炎に感染しても、完治するのか、致死率がどの程度なのかが問題になってくる。
インフルエンザと同じ程度だとすれば、過度な対策は好ましくない。
しかし、致死率が低くても、特定の条件を満たす人にとって致命的な疾病となるようであれば、可及的速やかに対策を取らねばならない。
為政者が愚鈍ではないか、また、野党が施策を避難するだけで問題の本質に対して全く有効な意見を言わないのか、日本の政治家が見定められる機会となることが皮肉だ。

オリンピックできるのか

COVID19は収束するのだろうか。
新型コロナウイルスの感染者数は中国に次いで、日本が多い。
もちろん桁が二桁違ってはいるが、感染判断するための検査キットが少ない状況で、感染者が少ないと判断するのは危険なことだ。
更に、発症状態で陰性と判断されても後から陽性だったと言うケースが少なくない。
日本国内の感染者が4桁に達したら、爆発的に蔓延するのではないかと危惧している。
そうなったらオリンピックなんてやることができるのだろうか。

スーパースプレッダ

豪華客船という、閉鎖空間でコロナウイルスの感染者の判明者数が増えている。
2/10で135名。
3800名程度の乗船者のようなので、3.5%程度の割合で感染している。
共用スペースで過ごす時間が長い船旅だが、連鎖的に感染した可能性よりもスーパースプレッダの存在が恐ろしい。
症状が発症しないうちに沢山の人に感染させるスーパースプレッダは感染症の爆発的な流行を起こす。
巷ではマスクの品切れが続いている。
肺炎の症状からの咳による飛沫感染は可能性が低いため、菌が手などから口に入ることによる感染確率が高いそうなので、手洗いでの除菌がもっとも効果が高い。
とは言っても、後になって飛沫感染が大きな原因だったとなっても困る。
乗船者の全数検査が終わるまでにあと何日かかるのか、隔離はどうするのか、問題は多い。
まだまだ恐怖は続く。

コロナウイルス増加率その1

直近の推移だ。号外。
1月25日は1329名 155.1%
1月26日は2027名 152.5%
1月27日は2808名 138.5%
1月28日は4628名 164.8%
1月29日は6076名 131.3%
1月30日は7830名 128.9%
1月31日は9835名 125.6%
2月1日は11950名 121.5%
2月2日は14555名 121.8%
2月3日は17383名 119.4%
2月4日は20624名 118.6%
2月5日は24549名 119.0%
2月6日は28271名 115.2%
2月7日は31473名 113.3%
あきらかに、増加率は低下してきた。
このペースでいけば来週末には横ばいになるはず。
スーパースプレッダが出てこなければ、収束も視野に入ってくる。

緊急事態宣言

WHOが新型コロナウイルスに対して緊急事態宣言を発動した。
世界の感染者数は1万人を超えた。
2019年12月31日時点で判明していたのは27名。
1000人規模の病院を新設すると発表された時には大袈裟だと思っていたが、2月2日時点での感染者数は14500人。
日本では、25名の感染者となっている。
中国と同じように流行した場合、3月初旬には1万人を超える感染者がいることになる。
今のところ、死亡率は3%と言われているので、300名程が亡くなっている可能性がある。
発生源の中国での感染者数の推移がそのままこれからの日本にあてはまるかどうかはわからない。
衛生状態や、生活が違うから日本では中国ほどの流行とはならないだろうと、楽観的な見方を、している人も多いだろう。
まず、マスコミでの捉え方に危機感が感じられない。
不用意に危機感を煽るような報道も問題だが、地震がきた後の生命を守るための行動をして下さいというような感じはほとんど無い。
確かに、東日本大震災のときの津波であれほどの被害がでることを予想できていた人は少なかったに違いない。
今回のコロナウイルスの治療方法が見つからないまま、目に見えない驚異にさらされ続けないと、対策など考えないのかも知れない。
電車内でマスクをしている人の少なさには、驚きというより、呆れる気持ちの方が強い。
このパンデミックが夏になっても収束していなかったら、恐ろしいことになる。

新型肺炎の流行

武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大している。
一人が感染させる人数は2-3人となっているが、治療方法が見つかっていない状況では、更にこの数値が高くならないとも限らない。
予想感染者の数も機関によってバラツキがあり、イギリスの機関では2月には数十万人に上るとも言っている。
ようやく、日本は武漢の日本人をチャーター機で帰国させることを決めた。
潜伏期間の可能性のある人間が数百人の規模で国内に戻ってくる。
国内での大規模感染がおきない事を祈るしかない。