読んでいる本に堂島物語というのがある。
偶然だが、新聞に大阪堂島商品取引所の記事が載った。
米の先物取引の復活に関するものだった。
穀物の中で米が先物取引対象で無いことに驚いた。
世界の主要作物である、小麦やトウモロコシは先物取引がされている。
米が対象でなかったのは戦後の食管法の影響なのかも知れないが、歴史的事実として、江戸時代には大阪の堂島で米の先物取引が行われていたのだ。
先物取引は本来、現物取引のリスク軽減のために考えられたものだ。
それが、今では投機としての取引が主流になっているだろう。
堂島物語の中では、レバレッジについても記述がある。
先物取引の仕組みを考えた人間は錬金術師だ。
だが、取引はさらに複雑にシステム化されている。
今や、人間がチャートを眺めて注文する時代でない。
売買システムを動かすためだけに、サーバを準備する人までいるのだから。