デジタル後進国

まだ、そう呼ばれるほどそこまでひどくはないが、正直なところそうなる日は近いと思う。
考えてみれば、日本のIT技術はソフト面では最先端となったことはない。
プログラム言語の開発、オペレーティングシステムの開発などコアな部分は海外の技術でしかない。
日本が世界の中で何だかいい感じの位置をキープできているように見えたのは、言語の壁があったからに過ぎない。
AIが世界のあらゆる分野を席巻するのはほぼ間違いない。
既定路線と言うやつだ。
以前も書いたが、AIには巨大なデータセンターが必要で、皮肉なことだがデータセンターでは大量の電力を消費し、それに伴い大量の二酸化炭素排出がされている。
万が一、日本がIT分野で世界中から必要とされる可能性があるとするならば、低電力高容量の記憶媒体を開発できた時だけだろう。
どんなに優秀なAIがあったとても、巨大なデータセンターとペアでしか存在できないとなると、例えば大型トラック1台位の物理サイズで現在のデータセンターと同じだけのデータが管理できたら、これは戦争という面でも脅威になる。
データセンターが厚さ50mのコンクリートで覆われていようが、そんなものは必ず破壊できる。
だが、自由自在に移動可能となれば、破壊されるリスクは大幅に下がるからだ。
どんな攻撃でも壊れないものより、どんな攻撃も当たらない方が強い。
デジタル後進国として、他国に金を払い続けることができるのならば、それはそれで問題ないとも思うのだが、金の切れ目が縁の切れ目。
いつまでも、他国と友好外交をするだけで生き残れるとは思えない。
だって考えてみてほしい。
日本から見て経済的、技術的に遥かに劣る国と友好的な外交を行っている例はたくさんあるが、その国の国民をより豊かにしようなどと考える日本人はごく少数に過ぎない。
しかし、そんな国からすらさえ日本は憧れられないようになっている。