基幹産業の買収

トランプではない、バイデンが大統領任期の最後にusスチールの買収にまったをかけたことは書いた。
私個人の考え方としては、至極まともな考え方に基づいた判断だと思っている。
世界規模では27位のusスチールの買収が雇用への多大な影響を産むというのはいささか大げさな理屈だが、国有に近い産業というのは必要なのだ。
確かに米国にはusスチールよりも生産量が上位の企業がふたつある。
これを日本の自動車産業に置き換えるなら、ホンダを外国籍企業が買収するような感じだろうか。
かつての日本の電機メーカーは中国企業に買収された。
日本企業が中国企業から切り離されることがあるとすれば、負の資産であると見なされた時だろう。
もしも、この買収が中国一強に楔を打ち込むことが目的なのだとすれば、それこそ日本と米国の共通認識の国策として進める必要があるが、日本政府にはそれを推し進める度量も才覚もない。
やっかいなのは、これは自民政権が交代したとしても改善される見込みがないということだ。

temuの無料プレゼント

前にも書いたが、どんな感じか書いてみる。
今回試してみたtemuの場合、2つの商品を無料プレゼントとして選択できる。
達成度に応じてクーポンや指定した商品をgetしたように見せるが、途中までクリアしても、そこまでで獲得したことになっている商品は貰えない。
あくまでコンプリートが前提で、何故か10000円貯めることになっている。
無料プレゼントの価格合計はそんなに高くないし、自分で選んだ商品以外に貰えるクーポンは2000円のものと3000円のものがあるが、2000円のクーポンは10000円以上の購入が利用条件だし、3000円のクーポンは15000円以上の購入が利用条件だ。
元々、temuじゃないと売っていないとか、お得で確かな商品とかは限りなく少い。
買って得だったと思えるのは、自作壁収納で使った木目シートと扉マグネット位なもので、調べなかった自分が悪いのだけど、同時に購入したドリルビットは日本の規格に合わないものだったので、所有しているマキタのインパクトドリルではまず使うこともないというか使えない。
さて、プレゼントの取得条件の金額の積み上げだが、まずは1000円単位で貯まっていく。
初日でクリアできそうに思わせて、90%までいったところで二日目に持ち越される。
今回のは畑の収穫ゲームで、水やりして成長が100%になれば、収穫できて収穫するとお金が貯まるというもの。
水やりで増える進捗も一度の水やりで10%とか貯まるのが、90%を超えると2%とかしか貯まらなくなる。
収穫に必要な水も、無料ゲームで貰えているのが、追加購入で大量に貰えるとか、ユーザーを紹介したら大量に貰えるとかが目立ち始める。
1000円を残した最後の収穫で、クリアかと思うと、最後の収穫では500円しか貯まらない。
同じようにまた0%から100%まで収穫できるように水をやるが、一度の水やりでの進み具合が減っていく。
それでも何とか100%まで進めて収穫すると、今度は300円だけ貯まり、残りが200円。
次が残りが100円、50円、20円、10円となり、10円収穫のための水やりでは一度の水やりで0.1%しか成長しない。
もしかすると、これで終わりではなく次は5円、2円、1円と刻まれる可能性もある。
残り10円になったのだが、1000回の水やりでクリアできる保証はなく、残り10%になると0.01%しか増えないとか。
ウサギとカメの競走で10m後方から同時スタートしたウサギがカメに追いつくことはないというパラドックスがある。
ウサギがカメのいた位置まで進むと、その間にカメが進んでいて、その位置までウサギが進むとその間にカメも進むので、ウサギがカメに追いつくことはないというものだ。
絶対に交わることの無い漸近線みたいなことをパラドックスとしているが、現実にはそんなことはあり得ない。
いつかウサギは、カメに追いつき追い越す。
まさにtemuのプレゼントゲームはこのパラドックスを再現している。
このゲームにはクリア期限があり、人は学習してゲームを止める可能性も高い。
だが、プレゼント商品に執着して追加商品を購入したり、紹介する人もいるだろう。
1000人に1人くらいがハマれば十分利益の出るビジネスモデルなのだろう。
恐るべし中国EC。
ちなみに、次の段階は一度の水やりでの成長が0.05%になり、それをクリアして得られるのが5円で残りが5円。
こうなると、その次は2円で、その次は1円になる可能性は高いし、水やりの成長が0.01%とかそれ以下になることだって考えられる。
バカバカしいのであきらめることにした。

蛍光灯製造禁止

2027年末で蛍光灯の製造、輸出入が禁止される。
自宅の照明器具はほとんどLEDに変えてはいるが、それでもまだ蛍光灯を使っている箇所もある。
実家に至っては、半分ほどはまだ蛍光灯かも知れない。
使用が禁止されるのではないし、在庫があるなら販売されるので2028年中に世の中から蛍光灯の照明器具が消えるわけではないだろう。
何故、蛍光灯が製造禁止となるのかというと、蛍光管の中に僅かながら水銀が含まれていて、これが環境に悪いからだそうだが、環境に良くないものを排除するのであれば、生分解しないプラスチックも製造禁止とすべきだろうし、原発は使用済み核燃料の放射能リスクをゼロにすべきだ。
結局のところ聞こえは良いが、できるところから始めようという言葉で都合の良い優先順位のもとで取捨選択が行われるのだ。
医師免許を持たないと医療行為は行なってはいけない。
では、世の中に設置されたAEDを使った心肺蘇生は医療行為には入らないのか。
線引が難しいと悩むことはない。
全ての社会ルールは必ず特定の誰かに利益をもたらすように決められて、ご丁寧にも権益を保護するための罰則まで設けられる。
つまり、今の世の中では、どんなに綺麗事を並べ立てたところで、他者とは関わらずに生きていくことが最善手なのだ。

野菜が高い

生産コストの上昇や、気候の問題で野菜が高い。
大概の場合はその野菜の主力産地が収穫期になれば値段は落ち着くはずだが、生産コストの上昇は全国共通なので、高値のまま推移している。
白菜などの冬野菜で鍋を食べようとしても、白菜が高いのでモヤシや工場生産となっているキノコ類を増やして白菜の量を減らす状況だ。
野菜が高騰すれば、ビタミンなどの不足はサプリで補えば良いじゃないかという方もいるだろうが、そのサプリも値段は上がりつつある。
日本人の平均寿命はいずれ短くなっていくだろう。
医療技術が進歩したとしても、費用が高額になれば治療を断念せざるを得なくなるケースが増加することは容易に予想できるし、今のままの政権運営では高齢者を支えることは難しくなり、生活困窮者のためと称して死ぬ権利を認めるようになるかもしれない。
たかが、野菜ではない。野菜すら高いなと購入をためらう人が増加することが、重大な問題だろう。

大雪の予報

昨年末に、今年の冬は大雪だと言っていてかなり憂鬱だったのだが、今のところ北陸の雪は少い。
青森では大雪のようで、大雪のたいへんさを知る北陸の人間としては、その苦労がしのばれる。
正月に雪がないからと言って、大雪にならないということはない。
むしろ、昔の成人式である1月15日を過ぎた頃からの一カ月くらいが、大雪に注意が必要。
中学卒業のとしで、受験を控える頃に大雪だった。
56豪雪と言うやつで、3-4回は屋根の雪下ろしをした。
受験勉強もしなければいけなかったが、雪かきをしないと生活道路が確保できないほどの豪雪だった。
当時は道路に融雪装置がほとんどついていなかった時代で、圧雪となった県道の雪の板を町内一斉に割って大型ダンプに積み込んだ。
今では考えられないような時代だ。
降雪量は確かに少なくなった。
地球の温暖化で雪が減ったのだろうけれど、冬場に寒気とともに線状降水帯みたいなのが発生すると一晩で完全に交通を麻痺させるような雪が降る。
冬のそれは線状降水帯とは呼ばないが、みるみるうちに雪が積もっていくのは恐ろしい。
家のドアの開閉がしにくくなったり、窓の高さよりも高く積もった雪で昼でも薄暗かったり、水道管の凍結の恐れがあったり、灯油タンクの残量を気にしたり。
雪が止めば、灯油の配達だって頼めるから心配ないと思うかも知れないが道路幅が減少したままだったり、灯油タンクまでの除雪がままならなかったりするので、ヘタをすると1週間くらいは給油してもらえない可能性もある。
車の出し入れができなくなれば、スーパーまで歩いて買い物に行かなければならないし、とにかく大雪は生活を麻痺させる可能性がある。
大雪の予報がハズレて、平年並みの積雪となるのが、一番良いのだけれど、こればかりは運任せだ。

日本製鉄のusスチール買収

米国政府が日本製鉄のusスチール買収に待ったをかけている。
買収される側の合意もとれているのに、政治が干渉することはいけないことだと言う意見は倫理的には正しいだろう。
だが、例えばトヨタ自動車がイーロン・マスクに買収されるとしたらどうだろう。
トヨタ側も買収に合意していて、トヨタ自動車の買収に日本政府が干渉しなければ、買収が成立するとしたら。
日本経済はトヨタからの法人税だけでなく、工場の海外移転に伴う固定資産税、従業員からの税収、関連企業からの同様の税収を失う覚悟をしなければいけない。

コノシロを食べた

年の瀬にアジ狙いに行って、アジが全然釣れず代わりに大量だったコノシロ。
知らないオッサンにコノシロかと笑われて、ブチ切れた。
それほどに、この魚の価値は低い。
富山には食べる魚が沢山いるのだから、コノシロなんて未利用魚の代表みたいなものかも知れないが、釣ったこっちも、あぁまたコノシロかとガッカリしているのに、わざわざコノシロかと笑うクソみたいな奴がいるもんだ。
クソ野郎に何が面白いんだとブチ切れてしまった。
で、コノシロの食べ方を調べると、骨が多くて小さなコハダは価値があるが、大きくなるほど価値が下がる魚で、焼くと人を焼いたような匂いがするとひどい言われようだ。
回遊魚ではなく、居付きの魚なので海域の汚れが匂いとなるらしく、大きくなるほどその場所に長くいるから臭みも増すという。
酢締めで骨が柔らかくなるし、匂いも気にならなくなるとのことで、持ち帰った奴らを三枚におろして酢締めにした。
アニサキスもいるようなので、酢締めのあとで冷凍庫で24時間以上冷凍して、アニサキス対策をした。
中骨以外の部分にも小骨がたくさんあるのだが、大量にいるコノシロなので、五枚おろしのようにした。
酢締めしたが、骨切りの飾り包丁をいれて、おろし生姜と醤油で食べた。
コノシロはニシン科の魚なのだけれど、酢締めしたそれは昔ながらのしめ鯖と同じような風味で臭みも消えて骨も柔らかい。
抜群の美味さとは言えないが、しめ鯖代わりに食べるには十分。
30センチ近いものばかりを12尾持ち帰ったので、小分けして冷凍。2尾分ずつに小分けしたので、6回は食べられる。
多分、おろし生姜とポン酢で食べるか、棒寿司にするのも悪くなさそう。
ヒイラギといい、メゴチといい、美味い魚を富山の釣り人は食べなさすぎる。
黒鯛なんてクソ不味いのにありがたがって持ち帰るし、何でもかんでも塩焼きにして食べたがる。
黒鯛は能登のカセのものは真に美味い。美味い魚を美味く食う。これ大事。

サビキの再利用

サビキ仕掛けは自作している。
豆アジ釣りはしないと思うので、針サイズは6号と9号のものだけ。
針にスキンや皮を巻くのもやっているが、そこそこ時間がかかる。
だから、釣行一度で捨ててしまうようなことはしない。
釣り針シャープナーを使うところまではしないとすると、一体どの程度までサビキ針は再利用できるのだろう。
カワハギにしろシロギスにしろ5-6匹釣ると、刺さりが悪くなったと感じられるほどの劣化はある。
年末に使ったサビキは2度目と3度目のもの。
能登島での釣りでは平均すると一本の針あたり3尾ほど釣ったと思う。
年末釣行でも一本の針あたり4尾ほど釣っただろうか。
となると、針一本あたり7尾ほど釣った計算になる。
それほど頻繁に釣れるものでもないので、刺さりの変化は正直分からない。
幹糸部分はフロロカーボンなので、1年は余裕で劣化を気にしなくても大丈夫のはずだ。
次に能登釣行するときには、3度使った仕掛けの方は針を交換した方が良いだろうな。

従業員の既得権益

一般的に言われていることではないが、日本国内でも最大手のITベンダーではこのことを意識した指針が言われる。
社内における特定の人が持つ既得権益とは、属人化した業務なりスキルが前提となり生じる。
一方で、属人化を無くすためには金がかかる。
属人化しないような標準作業の構築とそれの教育、メンテナンス、監視が必要になるからだ。
経営者は属人化による損失は避けたいが、そのリスクの想像力が乏しいというか、見たくないものは深く考えずに見たいものだけを都合よく受け入れようとするので、属人化した技術を持つ技術者をお宝のように扱い、わが社のエースだとかそんな言葉でセールスに役立てようとするから余計にたちが悪い。
そのことで、属人化した技術やノウハウ、作業はそれを有する人の既得権益となる。
金融機関での着服などはそれの最たる例だろう。
属人化は良くないことだが、熱きにこりてナマスを吹くとなりがちなのも良くない。
何でもかんでも標準化するのはいいが、普通に考えればできることまで、マニュアル化しなければいけないなどと言うのがそれに当たる。
しかも、そのマニュアル化工程で有識者に頼るという時点で結局属人化からは抜け出せていないのだけど、有識者とか専門家とかよくわからない都合の良い言葉でやろうとしていることの正当化をはかるなんてこと、あなたはしていませんか?
既得権益も度を過ぎなきのなら良いじゃないか。
もしも従業員の全てが同じ仕事を同じようにこなすのだとしたら、誰を出世させるの?
まぁ、管理職や役職なんてくだらないことも属人化したことが皆無になれば要らないけどね。

冬のリールメンテナンス

冬にはリールのメンテナンスをする。
去年も同様にメンテしているが、今年はメインで使った2台と能登で1度だけ使った2台をバラして、ベアリングとピニオンギアにオイルかグリスを注油する。
メインで使うのはシマノのDCブレーキ搭載機で、能登で使うときは海水を被るかも知れないので、マグネットブレーキのDAIWAのものを使う。
サイドカバー、ハンドルを外してピニオンギアをグリスアップするのだが、DAIWAのリールは何故か組み上げ時にすんなりといかない。
例えば、20タトゥーラの場合はスプールをセットしてからサイドカバーがすんなりとは閉まらない。
若干スプールのシャフトが外側に出てしまうのか、サイドカバーを閉められない。
力任せに閉じて、スプールシャフトが歪んでしまうとまずいので、ボディのネジを緩めてからサイドカバーを閉じて最後にボディのネジを締める。
シマノのリールではこんなことは起きないので、DAIWA固有なのか。
正直なところ、DC搭載機を使うと他のブレーキシステムを使うのが億劫になると言っても過言ではない。
DAIWAのベイトリールはソルテイストのPEスペシャルも持っているが、バックラッシュを恐れずに振り抜くまでには至らず、筐体がタトゥーラと共通なので、シーズンオフメンテナンスに踏み込めないでいる。
マグネットブレーキのトラブルの少なさは好きなのだけど、こういったメンテナンスのやりづらさはDIYが好きな人にとっては大きなマイナス要因になる場合もある。
その点、バスxはメンテナンスのやりづらさも気にならない。
エントリモデルだが、名機と呼んでも差し支えないと思っている。