usスチール買収に米国の企業が手を挙げた。
買収価格は日本製鉄の提示額よりもかなり低い。
日本製鐵は株の買取価格を一株55ドルで提示しているが、米国同業企業の提示額は30ドル前半とされている。
身売りするusスチールからすれば、プレミアムすら付かないような金額での売却はやりたくないだろう。
もし、日本製鐵が買収から手を引くことになった場合はどうなることが予想されるだろうか。
現在34.5ドルほどのusスチールの株価は買取するとされる価格まで値を下げるのか。
もしも、想定以上に大幅に値を下げた場合はusスチールがデフォルトとなり、買収する企業は破産企業として安値で買えるとしてもそれを支えることができるのだろうか。
もしかすると、日本製鐵はusスチール買収の予算規模で棚ぼた式に両方の企業を入手できる可能性も出てきたと見るのは、読みすぎだろうか。
もしも、日本製鐵が買収から手を引き、その影響でusスチールが潰れて誰も買収救済しなければ、もしかすると中国企業だけが得をするということにもなりかねない。
北陸の真冬で何故アジが?の謎
YouTubeで2024年の1月に富山県内の某所で尺アジが釣れている動画がアップされている。
釣り好きの県民なら、釣り場所がどこかわかるのだが、何故ここで冬にアジが釣れるのか謎だった。
アジの活動可能な最低水温は12度。
最近の温暖化で海水温が高くなっているとはいえ、北陸の冬の海水温が12度を超えて、アジが活発に動き回るとは考えにくい。
気象庁の海水温を調べるサイトでも、ギリギリ12度あるかどうかというところだ。
では海水温が高い要因を考えれば良い。
実はこの場所は火力発電所の冷却水が排水されている。
とはいえ、アジが釣れている場所のすぐそばから排水されているわけではなく、数百メートル離れた対岸に排水口がある。
昔は排水口そばでの釣りができたので、真冬でも黒鯛狙いの釣り人が訪れていたらしい。
発電所からの排水は果たして扇状に拡散するのだろうか。
もしそうなら、対岸での海水温が排熱の恩恵を受けているとは考えにくい。
ある程度は帯状に排水が流れて、緩く拡散されるのではないだろうか。
となれば、排水の流れを考慮して少しでも暖かい海水が流れる場所を見つけることでアジは釣れる。
日本海側は太平洋側よりも潮の干満差が少い。潮流で温かい水の流れが大きく左右にぶれることは少いだろう。
逆に潮止まりで発電所排水が真っすぐ流れそうな場所がポイントになるのかもしれない。
これは検証したいところだ。
誤った用語使い
携帯電話会社がコマーシャルなどでもよく使う言葉にギガ使い放題というのがある。
一方で大盛りメニューをギガ盛りと言ったりもする。
本来のギガの意味は10の9乗であり、10の9乗使い放題とか、10の9乗盛りとか意味がわからない。
なんとなく、とても大きなといった意味で使うのは構わないが、正しい意味を理解した上で、使っているのかが気になる。
例えば金額表示が1000000000でなく、1Gと表示されるようになったらどうだろう。
振込に銀行アプリで0をたくさん並べると桁を間違える恐れがあるから、キロ、メガ、ギガを使い、3桁しか入力できないようになったら。
キロ、メガ、ギガの意味がわからない人には使えない。
果たして海外でもデータ量使い放題をギガ使い放題とか言うのか?考えてみて欲しい。
フィージビリティ確認
要求仕様の実現が可能かどうかを判断するのに、IT業界ではフィージビリティ確認と言うのを行う。
広義でフィージビリティと言ってしまうと、ユーザーはこんなことをしたいと言っているが、それを実現できるか判断することと捉えがちだが、個人的には日本のIT企業のいうフィージビリティとはそうではないと思っている。
もちろん、仕様実現のためにどんな技術を使うかは重要だ。
だが、どちらかといえは日本のIT企業のそれは、性能的な問題だったり、セキュリティの問題だったりすることが多い気がしている。
それがいけないと言っているわけではない。
むしろ現実的な意味でのフィージビリティとしてはそちらのほうが重要だ。
だが、今からの日本のIT企業に求められるのは、そんなことではないだろう。
例えばクルマに乗って、きれいな星空を見たいと言ったら、今から移動可能な場所の天候などを踏まえたうえで適切な時刻に目的地に到着する自動運転機能で、行程中の食事なども考慮してくれるような機能だろう。
こう言った条件を出せば、こうやったら実現可能な方法を模索することはできるかも知れないが、こんな機能があると良いなというのは元々ガラパゴス製品ばかり作っていた日本人は得意なのでは無かったのだろうか。
大企業の情弱は手に負えない
セキュリティリスクに臆病になるあまりに負担の大きな運用を強いる大企業にはほとほと困る。
こちらが設定するパスワードはハッキングに数百年かかる強度のものを設定しているのに、半年ごとに変更しろとか、一体何を根拠にそんなことを勧めるのか意味がわからない。
それと、新しい端末からログインされたが大丈夫かというメッセージの送信。
ブラウザベースのアクセスで何をもって同一端末なのか判定根拠がわからない。
紙の資料送付では費用がかかると有償サービスにしておいて、使いにくいサービスの使用を強制する。
ご都合主義もここまでくると、立派なものだ。
ゼロトラストの思想が現実的な形で実装できるようにならなければ、この状況は変わらないだろうと思う。
餅は餅屋にまかせろと言いたいところだが、日本のIT企業に革新的な技術を求めるのもそれはそれで酷な話。
一体何が足りなくて、何が違うのか。
googleやamazon、microsoftと日本のIT企業で技術者の基本能力を比較した時に天と地ほどの違いがあるとは考えていない。
教育の違いが原因だとすると、教育改革を行うしかないのだけれど、指針を示すことができるリーダーがいないのだから絶望的だ。
住宅事情
コマーシャルで日本人の寿命よりも、日本の住宅の寿命が短いといっていた。
ヨーロッパが素晴らしいというわけでは無く、ヨーロッパのアパートなんかは築100年を超えるものが多いが、今でも人が普通に住んでいるとも言う。
勘違いしてはいけないのはヨーロッパの住宅が築100年を超えてメンテナンスフリーであるということではない。
引っ越すなりした場合にはリフォームだとかそれなりに手を加えて住むのだから、日本人が代ごとに家を建てるのとかわりはしない金額が必要なのかもしれない。
本当に30年で住めなくなるほどにボロボロになるのなら、それは大問題で奈良や京都の社寺仏閣が木造建築だからこそ数千年経っても建物が残っているという主張とは全く矛盾している。
だが、多くの資材を必要とする住宅を建てることで日本の経済が回っている部分も少なくはない。
住宅メーカーを始めとするデベロッパーは、住宅には耐用年数があると言い、建替えやリフォームをさせたがる。
耐用年数が100年を超える高級な住宅を売り出したいというデベロッパーは、ヨーロッパを引き合いに出して住宅耐用年数が短いものに住むのは適切でないと言う。
たが、いずれにしても日本の人口が減少の一途をたどることは避けられそうもないので、住宅産業は今より詐欺まがいのものを売りつけるのか、住み続けるために必要な設備を法的に必須にするのだろう。
日本が人口増に転じることがあるとするならば、日本が戦争に参加して人口を激減させたあとくらいしか想像がつかない。
結局のところ、住宅にしろ、人にしろ健全な状態を保つためにはスクラップアンドビルドに頼るのだ。
Z世代の後は何世代と呼ばれるかわからないが、住むなら新築だとか夢みたいな話をせずに、快適であれば古くても良いと考える世代が主流になる気がしてならない。
木村拓哉と中居正広
どちらも、何かしでかすと大きな話題となってしまう人。
昨年末から、中居正広は女性に対する9000万円の示談金問題で叩かれ、レギュラー番組は全て無くなってしまうのではないかと言われている。
一方の木村拓哉は昨年の西田敏行氏の逝去に対するコメントで、人間に対して使わない言葉で冥福を祈ったとしてバッシングされた。
この2人に対するバッシングや批難には大きな違いがある。
中居正広の件は、彼の行為に対して女性の合意が無かった犯罪行為である。
一方、木村拓哉の件は彼に教養が無かったために発した言葉に対するバッシングであるということ。
どちらにも共通するのは、芸能界に長くいることに対して振る舞うべき態度だけは守ろうとしていることだろう。
私が感じるのは、芸能界の先輩として後輩に対しては毅然とした態度を示すべきだと考えるあまり、不必要に偉ぶってしまっているなと言うこと。
いずれにせよ、客商売なのだから不快な思いをさせた時点でアウトなのだという人もいるだろうが、そんな行為の片棒を担いだメディアにはお咎めが無いことはどう考えるのだろうか。
基幹産業の買収
トランプではない、バイデンが大統領任期の最後にusスチールの買収にまったをかけたことは書いた。
私個人の考え方としては、至極まともな考え方に基づいた判断だと思っている。
世界規模では27位のusスチールの買収が雇用への多大な影響を産むというのはいささか大げさな理屈だが、国有に近い産業というのは必要なのだ。
確かに米国にはusスチールよりも生産量が上位の企業がふたつある。
これを日本の自動車産業に置き換えるなら、ホンダを外国籍企業が買収するような感じだろうか。
かつての日本の電機メーカーは中国企業に買収された。
日本企業が中国企業から切り離されることがあるとすれば、負の資産であると見なされた時だろう。
もしも、この買収が中国一強に楔を打ち込むことが目的なのだとすれば、それこそ日本と米国の共通認識の国策として進める必要があるが、日本政府にはそれを推し進める度量も才覚もない。
やっかいなのは、これは自民政権が交代したとしても改善される見込みがないということだ。
temuの無料プレゼント
前にも書いたが、どんな感じか書いてみる。
今回試してみたtemuの場合、2つの商品を無料プレゼントとして選択できる。
達成度に応じてクーポンや指定した商品をgetしたように見せるが、途中までクリアしても、そこまでで獲得したことになっている商品は貰えない。
あくまでコンプリートが前提で、何故か10000円貯めることになっている。
無料プレゼントの価格合計はそんなに高くないし、自分で選んだ商品以外に貰えるクーポンは2000円のものと3000円のものがあるが、2000円のクーポンは10000円以上の購入が利用条件だし、3000円のクーポンは15000円以上の購入が利用条件だ。
元々、temuじゃないと売っていないとか、お得で確かな商品とかは限りなく少い。
買って得だったと思えるのは、自作壁収納で使った木目シートと扉マグネット位なもので、調べなかった自分が悪いのだけど、同時に購入したドリルビットは日本の規格に合わないものだったので、所有しているマキタのインパクトドリルではまず使うこともないというか使えない。
さて、プレゼントの取得条件の金額の積み上げだが、まずは1000円単位で貯まっていく。
初日でクリアできそうに思わせて、90%までいったところで二日目に持ち越される。
今回のは畑の収穫ゲームで、水やりして成長が100%になれば、収穫できて収穫するとお金が貯まるというもの。
水やりで増える進捗も一度の水やりで10%とか貯まるのが、90%を超えると2%とかしか貯まらなくなる。
収穫に必要な水も、無料ゲームで貰えているのが、追加購入で大量に貰えるとか、ユーザーを紹介したら大量に貰えるとかが目立ち始める。
1000円を残した最後の収穫で、クリアかと思うと、最後の収穫では500円しか貯まらない。
同じようにまた0%から100%まで収穫できるように水をやるが、一度の水やりでの進み具合が減っていく。
それでも何とか100%まで進めて収穫すると、今度は300円だけ貯まり、残りが200円。
次が残りが100円、50円、20円、10円となり、10円収穫のための水やりでは一度の水やりで0.1%しか成長しない。
もしかすると、これで終わりではなく次は5円、2円、1円と刻まれる可能性もある。
残り10円になったのだが、1000回の水やりでクリアできる保証はなく、残り10%になると0.01%しか増えないとか。
ウサギとカメの競走で10m後方から同時スタートしたウサギがカメに追いつくことはないというパラドックスがある。
ウサギがカメのいた位置まで進むと、その間にカメが進んでいて、その位置までウサギが進むとその間にカメも進むので、ウサギがカメに追いつくことはないというものだ。
絶対に交わることの無い漸近線みたいなことをパラドックスとしているが、現実にはそんなことはあり得ない。
いつかウサギは、カメに追いつき追い越す。
まさにtemuのプレゼントゲームはこのパラドックスを再現している。
このゲームにはクリア期限があり、人は学習してゲームを止める可能性も高い。
だが、プレゼント商品に執着して追加商品を購入したり、紹介する人もいるだろう。
1000人に1人くらいがハマれば十分利益の出るビジネスモデルなのだろう。
恐るべし中国EC。
ちなみに、次の段階は一度の水やりでの成長が0.05%になり、それをクリアして得られるのが5円で残りが5円。
こうなると、その次は2円で、その次は1円になる可能性は高いし、水やりの成長が0.01%とかそれ以下になることだって考えられる。
バカバカしいのであきらめることにした。
蛍光灯製造禁止
2027年末で蛍光灯の製造、輸出入が禁止される。
自宅の照明器具はほとんどLEDに変えてはいるが、それでもまだ蛍光灯を使っている箇所もある。
実家に至っては、半分ほどはまだ蛍光灯かも知れない。
使用が禁止されるのではないし、在庫があるなら販売されるので2028年中に世の中から蛍光灯の照明器具が消えるわけではないだろう。
何故、蛍光灯が製造禁止となるのかというと、蛍光管の中に僅かながら水銀が含まれていて、これが環境に悪いからだそうだが、環境に良くないものを排除するのであれば、生分解しないプラスチックも製造禁止とすべきだろうし、原発は使用済み核燃料の放射能リスクをゼロにすべきだ。
結局のところ聞こえは良いが、できるところから始めようという言葉で都合の良い優先順位のもとで取捨選択が行われるのだ。
医師免許を持たないと医療行為は行なってはいけない。
では、世の中に設置されたAEDを使った心肺蘇生は医療行為には入らないのか。
線引が難しいと悩むことはない。
全ての社会ルールは必ず特定の誰かに利益をもたらすように決められて、ご丁寧にも権益を保護するための罰則まで設けられる。
つまり、今の世の中では、どんなに綺麗事を並べ立てたところで、他者とは関わらずに生きていくことが最善手なのだ。