IT人月商売

昔、IT土方という差別用語を使っていた。
これは、この業界における自分の立場を自虐的になぞらえた言葉ではあるのだけれど、この構造は日本に限ったものではなく、世界中どこでもそうなのだと思っていた。
古来から日本には口利き屋と呼ばれる商売があった。
人手が欲しい者は、口利き屋にこんな仕事にいつからいつまで何人差配してほしいと依頼する。
仕事をしたい者は口利き屋で自分にあった仕事を紹介してもらう。
おそらくは江戸時代から綿々と続く商売は様々な形で今も残っている。
良い言い方をすれば、労働力の流動化であり、経済活動において物々交換していたのを貨幣を介した流通にしたかのような革命であるとも言えなくもない。
小泉政権の時代に労働力の流動性が飛躍的に高まった。
所謂、非正規雇用の増大である。
非正規雇用者は、貨幣経済の小銭のように扱われ、様々なところで小銭を転がして中抜きする構造が出来上がってしまった。
人月商売を否定する人は世の中には一定数存在して、この業態から脱却しろと強く言う。
だが、小銭として扱われてきた人が今更紙幣としての価値を見出して貰える可能性は残念なことにゼロに近い。
IT業界でのAI活用が進むと、大多数のIT人材が不要になるという。
AIにより、将来なくなる職業というのは多く挙げられているが、IT業界でAI活用が進んだ場合、不要な人材の切り捨て速度は他の業界の比ではないだろう。
労働人口が激減する近未来。
どの産業に労働力を集約すべきなのか、世界やこの国は正しく判断できるだろうか。

地元を見限るわけじゃないけど

市民の声を無視した高岡市長と市議会議長の行動に、抗議や苦情メールが高岡市に届いている。
ネット民たちからも辛辣な批判がヤフーの掲示場に書き込まれている。
市政運営を監視するはずの市議会も一部の野党議員がビジネスクラスの利用に反対しただけで、自分達の代表である議長にさえもビジネスクラスの利用を認めている。
どう考えても市の発展に寄与する貢献度が格段に上がるわけがない経費の無駄遣いなのだが、税金の使い道など市民には理解できないだろうと考えていると非難されてもおかしくない事態だ。
共産党の市議は全員落選してしまったが、こんな時こそ市政運営を非難すべきなのに、そんな様子は窺えない。
唯一戦争に反対していた政党などと言っているが、当時も政権を恐れて小声で反対していたのだろうか。
社民党の市議だけが、後からビジネスクラス利用を非難していたようだが、結果的に議会で訪米に賛成してしまっているために、今更強くは言えないのだろうか。
みんなが選挙に行かなければ政治は変わらないというが、一票を投じるに値する議員がいないのだとしたら、議員の成りてがいない問題というのは、まさに深刻な事態なのかもしれない。
振り返れば、超長期政権だった市長時代には100万円渡せば市役所に勤められるという噂がまことしやかに流れていた。
ことの真偽はわからないが、当時の高岡市役所職員は多すぎるとの批判が多かった。
その後は、官僚天下りの市長、親が国会議員で国会進出の足掛かりにした市長らが歴任。
まさに、自民党の養分。
今のビジネスクラス市長は、市の公務員候補に嫌気をさした市民が、コロナ下で存在感をアピールした他の自治体の若き市長の活躍に夢を重ねて当選させた市長だったはずだったのだけど。
こんな街から出ていった多くの若者たちには帰って来ないほうが良いよと言いたくなる。

カワハギの干物

釣ったカワハギを一夜干しにした。
能登島まで行って釣果は僅か11尾。
朝方の良い時間帯に良型のアジを狙ったので、数が伸びなかった。
カワハギも1日中釣れ続くわけではない。
10時頃からアタリは遠のき、昼ごろからは餌がそのままという状態になる。
チヌ狙いの同行者が魚は持ち帰らないとのことだったので偶々釣れたカワハギを1枚頂き、12枚の持ち帰り。
刺身用に2枚キープして、残りは一夜干しにした。
カワハギの干物は当たり前だが、上手く作ればかなり旨い。
小さなサイズのものでも、干物にすれば旨味が凝縮される。
酒は飲まないので、酒のアテというわけではないが、おかずの一品になる。

誰に責任があるのか

高岡市の訪米時のビジネスクラス利用について、マスコミからの質問を事実上拒絶した、角田市長。
一方でローカルニュース番組で自身のビジネスクラス利用に対してのコメントを求められ、自分は答える立場にないと言った市議会議長。
もはや、彼女にできることといえば、党本部からの指示通りのコメントに徹して両手で耳を塞ぐしか無いのだろう。
だが、苛烈な批判は外野の声から起きる可能性が高い。
厳しい外野の声は所詮自分の地域の問題でないのなら、好き放題言ってやれという気持ちから発せられることが多い。
そもそも、この訪米が必要だったのか?
勿論議会にかけられて、訪米もそれに関する予算も承認を得ているのだから、責任の一端は議会、ひいては決議を行った市議会にある。
ビジネスクラスを利用するとは思わなかったのか、ビジネスクラス利用を知っていて承認したのか。
ビジネスクラス利用を含めての承認であれば、説明責任は市議会として行うべき事案であり、市議会議長は答える立場にないのではなく、答えるべき立場の張本人なのだけれど、そんなことも理解できないのか。
議長が当番制であることは周知の事実であり、当人に拒否する権利が無いのだとしても、今回の訪米について議会が承認したのであればハッキリとその事を答えるのが議長の責任だと思うし、訪米に関して市議会の代表として市長に帯同した理由があるはずで、市長の現地での活動について市民へ報告義務があるとまともな市民ならば考えている。
外野の声では上がりにくいこともある。
大規模な財政赤字に陥った市政に関しても市議会の責任は大きい。
誰かがメクラ判子で承認するという仕組みが必要だから市議会が存在するのならば、オンラインでの市民投票の仕組みができれば良いだけだが、そうなると参加できない人が出てくるという間抜けだが、一般人を黙らせる力のある正論を振りかざすのだろうな。
しかし、一番責任があるのはそんな議員を当選させている市民。
今回のことで、市の支出が増えた責任は市民にある。
市長いわく、種を蒔いた結果、なんの実りもなく1000万の無駄な費用になってしまったとすれば、全市民一人あたり80円ほどの税金が無駄になったわけだけれど、市長にすれば一人あたり80円くらいでガタガタ言うなと思っているのかも知れない。

2023年18回目釣行

毎年恒例の能登島カセ釣行。
友人と、友人の仕事関連の眼科医の先生と3人での釣り。
今回は小潮なので、爆釣は厳しい。
今年の目標は尺アジといつもの、カワハギ。
当日朝まで雨模様の天候。
アジは8時位までの勝負だとふんでいたが、何しろアジ釣りは全く経験がない。
撒き餌はブロックアミエビにイワシ粉とアミジャンボマックスでドリップを吸わせたもの。
ロケットコマセカゴに大型狙いの9号サビキ。
小物は欲しくない。
タックルはエギングロッドにスピニングリールの3000番。
PE1号だが、エギをしていた頃に巻いたものなので、かなり古いライン。
ナイロンラインなら完璧にアウトの状態だが、PEならば何とかセーフだと信じて釣り始めたのが7時ちょっと前。
ロケットコマセカゴに7割方コマセを詰めて、ボトムまで沈めてシャクった後に6回ほど巻いてもう一度軽くシャクってそのまま放置。
その間にカワハギタックルの準備。
底餌撒き餌用に改造したロケットコマセカゴに同じ撒き餌を詰めてボトムまで落として底でシャクって撒き餌を置く感じ。
朝方のカワハギの食いは良いはずだが、アタリが遠い。
何とか1枚掛けて、アジのコマセを詰め替える。
同じようにして、放置。
釣り上げたカワハギの血抜き処置をしていると、突然エギングロッドにアタリ。
結果的に25センチほどのアジだったが、かなりひきが強いことにビックリ。
友人にタモ入れしてもらったが、口はボロボロでいつバレてもおかしくない状況。
その後、同じようにコマセを詰めて同じタナで待つと、またアタリ。これもかなりひく。
無事取り込んで二匹目。
今回は巨大アジフライが食べたくての尺アジ狙いなのだが、ちょっと大きめのアジフライにしかならない。
でもまぁ、これで嫁と二人分のアジフライは確保。
後1尾釣って刺身で食べたい。
数回繰り返して、本日最大の27センチほどのアジたが、尺アジには届かない。
この時点で8時位でアジタイムは終了。
カワハギタイムも残り時間は少いが、順調にあたりを拾って数を伸ばす。
10時位でカワハギのアタリも止まる。
時々アタるのを拾いながら釣るが、11時以後はウンスン状態。
14時上がりまでアジもカワハギも釣れずに終了。
アオイソメを800円準備したが、500円でも余るほどだった。
業務スーパーのむきアサリも準備したものは1/4も使わない。
家に帰って、アジはアジフライむけと、刺身用に。
カワハギは大きめの2枚を刺身用に捌いて、キモも取り出す。
残りは全て干物用に捌いて下処理完了。
刺身を少しだけ食べて、残りは翌日に回した。
天候は良かったが風が吹くと寒い。
ウーン、業務スーパーのアサリは塩じめしているが、食いが立っていないとあたらない。
バクバクソルトなんかで、旨味を足してやらないと厳しいね。

高岡市長アメリカに行く、総括

高岡市長は市民からの200通以上の苦情、批判メールがあったにも関わらず、ビジネスクラスを使用しての渡航を強行した。
あらためて、苦情の理由にどのようなものがあったのか、記録しておきたい。
市民サービスの廃止をしてまで支出を削っているのに、何故渡航費用は増加するのか。
ここで、よく聞く市民サービスとは、市役所のエスカレーターの停止やコミュニティバスの廃止が上げられている。
個人的には、不燃物ゴミの回収用に無料配布していた、食品用プラスチックゴミを入れる袋を廃止して、各家庭で同等の大きさの透明か半透明の袋を準備しなければいけなくなったのも、市民サービスの削減だと考える。
百歩譲ってそれを実施するにしても、これまで無償配布していた袋の使用禁止を打ち出したことには理解できない。
確かに、無償配布の袋は希望者に配布されるので、家庭で袋を準備しなければならないとなったときに、無料の袋を大量に希望する人も出てくるだろう。
だが、それはあくまで想定であり、配布は残っている袋がなくなり次第中止して、袋の並行使用可能期間とすれば良かっただけのことだ。
しかも、使用できなくなった袋は回収するとしている。
回収した袋は処分費用がかかるし、ゴミ出しに使えないなら何か別の用途で使う家庭が多いだろう。
さて、肝心の米国渡航の成果だが、
英語学習の機会創出。
米国ホームセンターでの高岡市の製品販売。
産業展示会への高岡市の製品出品。
概ねこの3点が成果として報告されるだろう。
勿論、無形の効果もあるにはあるだろうが、そんなことは市民にとっては関係ない話だ。
納得できる形での成果だと認めるだけの報告ができないと考えられる場合、市民への報告はほとぼりが冷める頃に市民広報紙でひっそりと行われるのが定番なのだが、今回はどうだろうか。
むしろ、効果が高ければすぐにでもマスコミを通じてレポートが上げられる。
まぁせいぜい一週間以内に、市長と市議会議長の報告書が読みたいものだが、無理だった。

海外の宝くじ購入は違法

海外宝くじはその当選金額が日本のものと比較して高額なものが多い。
米国を例にすると最近では1400億円の当選金額だというから、スケールが違う。
だが、日本の宝くじでは税金がかからないのに対して、米国の宝くじでは当選金に税金がかけられる。
面白いのは、税金対策も兼ねて当選金額を分割で受け取ることができることだ。
何故、海外宝くじを購入することが日本では違法なのかというと、富くじ法という法律に抵触するからで、具体的には日本国内で認可された宝くじではないから、海外宝くじを代理販売することも、購入することも違法になるのだ。
あれ?何かに似ていると思わないだろうか。
これは賭博に関する法律に酷似している。
日本国内では勝手に賭場を開くことも、そこで遊戯することも禁じられている。
競馬、競輪、競艇は日本国内で許可された賭博行為だから、正規の投票券を購入することも、レースを開催することも問題ない。
一番身近なギャンブルであるパチンコはどうなの?実質現金に換金できるから賭博にならないの?と疑問に思うかもしれない。
あれは、胡散臭いルールがあって、パチンコ遊技場では商品に交換して、近くの商品買取所でその商品を買い取ってもらうからあくまで商取引として成立しているというのが、合法である理由。
あまりにも、有名な屁理屈なのでご存知の方のほうが多いことだが、こんなことがまともに成立つのが国家というものなのだ。
話を戻して、海外宝くじは日本国内での販売許可を取れば良いのかというと、そうはならない。
私達は日本国民であり、いわば日本組が胴元のショバで生活させてもらっているカタギの人間。
日本組は、我々カタギの衆から税金や社会保険料といったみかじめ料を徴収して、時には賭博を開いて我々の銭を吸い上げなければいけない。
だから、よその組が日本で勝手に賭場を開くことなど許される訳がない。
もちろん、海外の組も日本で勝手な賭場を開くのは仁義を欠くことだから無理強いすることも無いわけだ。
知らずに海外宝くじを購入しても当選金を支払う義務もないのだから、積極的に止めることもない。
ま、こういうことだ。

自民王国

富山県は自民党王国である。
国政を見れば、維新の会が議席数を伸ばし存在感を強めている。
もちろん、富山県にも維新の会の支部は存在して、国会議員が1名と県会議員が1名いた。
その県会議員が離党届を提出した。
地元新聞によれば、当の本人は維新の会所属の上野蛍元議員の選挙法違反などの調査を進める立場だったのだが、その職を解かれ党支部の副代表になる昇格人事となったのだが、選挙違反調査からは外されることになる。
同時に上野蛍の調査担当が支部役員を外されることになった。
新聞記事では、上野蛍の不正を幕引きするためと見る関係者がいるとも書かれているが、これは一方的な報道であると言える。
もしも、この調査担当が上野蛍の不正を問題のないこととして進めようとしていて、それを正そうとするための人事の可能性もある。
まあ、政治家のやることなのだから、上野蛍の集票力が落ちたと見れば、粛清対象になるだろうし、まだまだ集票力があると見れば、当人へのダメージが最小になるように動くだけだろう。
はっきり言ってしまえば、野党の人材に圧倒的な魅力というものがないから選挙に負けるのであって、田舎に限って言えば、国民のトレンドが民主党に任せようとでもならない限り、野党が選挙で勝つことは難しい。
だからと言って、自民党議員に魅力があるのかと言われても首を傾げてしまう。
つまりは、地方都市で上場企業や役所に勤務する人が顔もよく知らない人物であってもしっかりした人だと言われるようなことが、無意識のうちに自民党議員に対してあてはめられているようなことだろうか。
まだまだ、地方都市であればあるほど自民王国が続くことに変わりはない。

DXって何ぞや

初めてクラウドというIT用語を聞いたときには、日本語での雲という意味になるクラウドって何?と思った。
当時はクラウドと言っても、データの保存先をローカルのサーバーなり、PCだったものをインターネット上のディスクスペースに持つくらいの意味しか無かったと思う。
しかも、データの保持はオブジェクトストレージで持つのが多かったので、データを自社システムで使うもののまま保存できるとは言い難いものだった。
仮想サーバーという概念も勿論存在したが、処理能力が足りない場合の不安やデータをインターネット上に持つことに大きな不安もあったので、なかなか普及しなかった。
今ではガバメントクラウドに地方自治体のシステムも含めて移行する指針もあるし、開発環境を含めてクラウド上にシステムを構築するケースが増えてきた。
ネットワーク環境が整備され、利用者がクラウド上のシステムなのか、オンプレミスのシステムなのか意識しなくても良いくらいに利用感は向上している。
さて、DXはどうだろうか?
デジタルトランスフォーメーションという、単語から捉えてはいけない。
単純に言葉の意味だけでDXを推進しようとすると、税制の変更に伴う電子帳票保存法に合わせて、紙の資料をデジタル化しようなんて、つまらない発想しか出てこない。
正直なところ、何をするのが正解なのかはそれぞれの環境で異なる。
結局は巨大プラットフォーマーが提供する使い勝手の良い環境に嵌ったものがDXと呼ばれるのだろう。
つまり、クラウドとDXは融合したサービスとして提供されて、そこにノーコード、ローコード、AIまでもが絡んで来るのだろう。
慌てて、インチキSIERの口車に乗ってはいけない。

政権支持率と選挙

岸田内閣の支持率がかなり下がっている。
そんな中で長崎と高知で衆議院と参議院の補欠選挙戦が行われている。
長崎の衆議院補選では自民党候補が一歩リード。
高知の参議院補選では野党候補がリードしているとのこと。
これだけ、政権支持率が低下すればどちらでも野党候補がリードしてもおかしくないのだが、そうならない。
つまり、政権に不満はあっても地元候補者を選ぶのならば、自民党候補となる人がどれだけ多いのかがわかる。
国会議員なんて雲の上の存在で活動なんて、大臣になるとかそんなことでしか見えてこない。
だけど、候補者を応援するのが市議会議員とかなので、普段の活動が見えていれば見えているほど、その人が応援するなら投票しようかとか、応援活動にも協力しようかとなるわけ。
人は、自分の好き嫌いに関わらずお金なり時間なりを投資したものへの執着が生まれる。
当然といえば当然だが、複数の候補者の活動に携わる人は今まで見たことがない。
休日の時間や平日の夜間の時間を誰かのために使うと、どうしてもその人を応援したくなる。
所謂、執着が生まれるので必然的に応援活動を手伝ったという事実が投票に結び付く。
なので、演説会や決起集会、事務所当番など、やたらと人員の動員にこだわる。
仮に、日本が国土防衛のために尖閣で軍事行動を起こした直後に選挙が行われたとしても、自衛隊の範疇でそれが行われるのならば政権政党の議席が壊滅的に失われることは無いだろう。
だが、そのために徴兵するとかになれば政権政党の議席数は壊滅的に失われることは間違いない。
結局、自分の生活に著しく不利益が生じれば政権に対してNOと言うがジワジワと発生する不利益に対してはYESとは言いづらいが、NOと言うほどでも無いと考える人が多いということだ。